第六話 第十五部 文化祭とそれぞれ
「千代乃ちゃん! この前のライブすごかったね!」
「あ、ありがとう。」
学校についた私の周りには多くの人たちがやってきていた。こんなに人がたくさんやってくるなんて…。たしかにすごく嬉しいことかもしれないけど…学校では普段どおりでいたいかもしれない。
「ファンになっちゃった! 今度のライブも見に行くね!」
「ありがとうね。でも…学校ではいつものようにいたいんだ。話しかけるのはとても嬉しいよ。」
「たしかにそうだね。でも応援しているからね! 何かあったらすぐに話しかけるから! もちろんいつも通りに接するようにするからね!」
多くの生徒が私のことを理解してくれた。なんてやさしい人たちなのだろうか。こういう人に恵まれて…よかった。
「楓ー! アイドルやっているなんてビックリだよ!」
「こんど私たちの学校にもライブしに来るんだよね! 見に行くからね!」
「ありがとう! いままではライブハウスとかだったから呼びにくかったけど…今度はちゃんと呼べるよ! よろしくね!」
「恭花、すごいね。まさか陸上部のあなたが…アイドルなんて。」
「歌は上手かったの知っているけどダンスもすごかったよ! 私はこれから恭花押しで応援するよ!」
「ありがとうね。これからも頑張るから。」
「ありるちゃーん! ここのメイド喫茶からアイドルが生まれるなんて始めてのことだよ!」
「私たちの誇りだよ! 今度は私たちがデビューする番だね!」
「よーし、がんばるぞー!」
「皆ありがとう! メイドは続けていくからこれからもよろしくね!」
「千代乃ちゃんたち、頑張っているみたいね。今ピュアプラチナの人気は上がってきているからね。」
「私としてもとても嬉しいよ。これから良い仲間としてアイドル会を支えてくれる人たちになってくれれば…!」
「でもやっぱりうれしいよね。私たちが始めて出合ったときは大人しそうで弱そうな女の子だったのが…。」
「私たちが声をかけたおかげであんな風になってくれるのは…最高だよね。」
「私たちアイリングも負けないように頑張るよ!」
「「「おー!!」」」