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第三十八話 手紙の差し出し人は金糸梅

朝早くの誰もいない学校は すこし不気味だ。


怖いわけではないが 誰もいないと異世界のようだ。


自分の机に荷物を置いて 学校の裏の倉庫に向かう。


いや。 水やりが先の方がいいか。


まだ朝霧がかかっていて 不気味さを際立たせている。


水やりを済ませると 数人の生徒が見えた。


早いな。 こんな早くに来て どうするのだ。


というか 生徒が来ているからもう早くないのではないか。


そうしたら 手紙の差し出し人と会えない。


ジョウロをさっさと片付け 倉庫へ向かう。


そういえば 鍵はかかっていないのだろうか。


職員室にある鍵を持ってくればよかった。


でも 倉庫の扉は ギシギシいいながら開いた。


真っ暗だ。 何も見えない。


外からの光が差し込んでいるはずなのに 一歩先も見えない。


入るべきなのか。


「来てくれたんだ。 ありがとう。

怖がらないで こっちに向かって真っ直ぐ歩いておいで。」


誰かいる。 聞き覚えのあるような声だ。 誰だったか。


取り敢えず 指示に従って 真っ直ぐ歩き出す。


倉庫のはずなのに 何もない。 片付けられている。


目が慣れてきた。 周りには 作り物の花や 置物が沢山ある。


何かに当たった。 いや というより 抱きとめられた という感じだった。


「泣きたい時は泣けばいい。」


刹那 紫香しこうくんの声が蘇り 私の目から涙が零れた。


「そして あいつの事を考えるのは最後にするんだ。」


うなづいて 声の主を見上げると 格好は違うけれど 蔦葉つたばくんがいた。


蔦葉つたばくんらしくない口調だったから 気づかなかった。


でも蔦葉つたばくんだとわかると 凄くホッとした。 ホッとしたせいで 涙がさらに溢れ出てくる。


★悲しみを止める きらめき 秘密

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