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第三十五話 帰り道の立葵

日が傾いている中 バス停へ向かって歩いていたら 手紙を拾った。


可愛い花柄のものだ。 見たところ宛名は 書かれていない。


でも 明らかに ラブレター と呼ばれる類のものだ。


端々からにじみ出ている ラブレター オーラが 凄い。


そのまま そこに置いておくか。 いやでも 今日は雨が降る予報だから どうしよう。


名前がないか よく探してみるが見つけられない。


覗いてみるか。 そんなことすれば 道徳的ではない。


罪悪感しか残らないのが 目に見える。


どうしよう。


落し物として 届けようか。


でも もし 自分がラブレターを落としたとして 落し物コーナーを見るだろうか。


見ないな。 何処なら探すか。


ここだな。 家から学校までを 探すだろう。


じゃあ ここに置いておこう。 雨に濡れないように。


雨に濡れないようにするには どうすればいいか。


こういうのは 苦手なんだよな。 頭が固いというか。


まだ雨降ってないし 私の傘置いて行こうか。


でもそうなったら 固定しないと。 飛んで行ってしまう。


紐があればいいのに。 ツタとかなあればいいのか。


周りを見渡したら 支柱がある。 悪いけど あれに傘を差しておけばいい。


立葵タチアオイ達 ごめんよ。


傘を差して ラブレターを支柱に引っ掛けておく。


これでいい。 明日 持ち主が気づいてとっていくだろう。


傘は明日 回収しよう。


★豊かな香り 熱烈な愛

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