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第三十二話 珊瑚樹並木公園

「全校生徒の皆さん おはようございます。 ……はい。 えー 私が今日の全校朝会で皆さんにお話しするのは…」


長い。 何故校長という生き物はこんなにも話したがるのだろうか。


それに 『おはようございます』 の後の間は何だったのだろう。


まさか 幼稚園児相手でもあるまいし 元気よく返事が帰ってくるわけないのに。


教室に戻る前に掲示板に立ち寄って 今日の委員会は いつからか確認する。


放課後指定された場所にちゃんといたはずなのに 誰一人来ない。


先生まで 来ないなんて。 間違えたか。


走って見に行ってみたら案の定 間違えてた。 一生の不覚。


仕方が無いから 後ろの扉から そっと入ってみるが 来ているのは先生だけ。


もう解散したのか。 それなら いいや と先生に謝って帰ろうと思ったら つかまった。


「今朝の校長の話は聞いていたな。」


重い。 心なしか声がかすれているような。 それに 老けた気もする。


「今年のフォトコンテストなんだが うちの学校にはなくてだな。」


そうか 撮りにいけ という話を。 これまで 振られに振られたんだろう。


珊瑚樹サンゴジュ並木公園に行って欲しいのだ。 もちろん撮ってきて欲しいのは 珊瑚樹サンゴジュだ。」


はいはい 暇ですしカメラさえ貸していただければ 行きますよ。


やるからには本気でやってやんよ。 センスがあるか ないかは別として。


コッコでも誘おうか。 でも『蓮華草』とは逆方向だし。


なら ピィナは。 ダメだな。 そもそも家から遠い。 そんな大変なことさせられない。


いっそのこと 紫香しこうくんを誘うっていうのは。 あ。 でも ピィナと家近いって言ってたから。 ダメだ。


蔦葉つたばくんは あれ。 何処に住んでるんだろ。 誘ってみよう。 決まり。


★負けず嫌い

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