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第二十四話 俺は貴方が好きだから花韮に

俺はバスに揺られながら ぼんやりと ムカつく奴のことを考えていた。


隣に座って ニコニコしていて可愛いこいつに手を出したあいつの事を。


俺が離れた隙に 蔦葉つたばは可愛いこいつに話しかけた。 漬け込むために。


蔦葉つたばは 前々から気にしてた。


気がつけば水やりしてる姿に見入っているようで。 けしからん奴だ。


女々しいように見えて あいつはきっと 只の女好きだ。 いや 俺が男好きな訳じゃないぞ。 断じて違う。


……。 あれ。 ここは 学校だと。 俺は寝てしまったのか。


予想外だ。 寝るつもりなど毛頭なかったのに。 蔦葉つたばのヤツの事を考えていたはずなのに。


俺が 寝ていたことに一頻り驚いた後 気づいた。隣に座っていたやつに 寝顔を見られていたかもしれないということに。


気づいてしまうと恥ずかしくてならない。


いや。 それより 問題はあいつだ。 蔦葉つたばだ。


バスを降りて 教室に向かう途中 蔦葉つたばに声をかける。


「あいつは 俺のだ。 本気で 欲しいなら 俺と話してからだ。」


『あいつ』で蔦葉つたばには 伝わっているだろう。


俺は早足で階段を上がり 教室に滑り込む。 宣戦布告とは 想像以上に緊張するものだ。


もし これで蔦葉つたばが 話し合いを求めてきたら どうする。 その時本当に 蔦葉つたばに勝てるのか。


いや。 勝てるとも。 そもそも 蔦葉つたばは 話し合いを求めてなど来ないさ。


声を掛けた時の目は 完全に怯えていた。 はずだ。 きっと。


多分これは 俺が信じたいだけなんだと 自分でもわかっている。


卑劣なやつだとも わかっているつもりだ。 いつか あいつが言っていた。 卑劣な女子は花韮ハナニラのようだと。まさに 俺はそれだ。


蔦葉つたばには そんなつもりないかもしれないのに。 それなら ただ 純粋な心を怯えさせただけだ。


俺は 何をしたいのか。 怯えさせて 満足なのか。


その日の部活も その後もずっと上の空で あっという間に過ぎて行った。


★卑劣

ダメですね紫香しこうくん目線。


もう二度とこんなことしません(´+ω+`)

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