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第二十二話 母子草を摘み取って

先生が Nグループ皆に出発を告げた。


歩き始めたが きつい。 この傾斜は つらい。 これが 5kmも続くと思うと 恐ろしい。


紫香しこうくんがいるから いいけど。


紫香しこうくんの 近くを歩くが 紫香しこうくんは 紫香しこうくんの友達と ずっと話している。


私も話し相手が欲しい。 でも 女子がいない。 Nグループで 紅一点というわけだ。


だからと言って 話しかけてくれる人はいないが。


私が一人で浮いている感じだ。


でも 今は そんなことを気にしている場合じゃない。 ここの傾斜はきつい。


そして 暑い。 まだ 初夏だというのに 暑すぎる。 何故 こんな日に限って暑いのだ。


紫香しこうくんに話しかけるなんてあり得ない。 汗だくだ。


確か もうすぐ 休憩タイムのはずだ。


「休憩取るぞー。 皆 その辺に座って休め。」


よかった。 やっと休憩タイムだ。 長かった。


ここには母子草が たくさん生えている。 一本プチッと摘み取って リュックに潰れないように大切にしまった。


半分でも こんなに辛いのに 歩き切れるのか不安で仕方が無い。


水筒の中を ゴクゴクと飲む。 美味しい。 こんなに美味しい水を飲んだのは初めてだ。


先生の話によると 後半の方が 緩やかな道だそうだ。


ならば 行ける。 そして 紫香しこうくんと仲良くなるんだ。


だいぶ 落ち着いたところで 再出発だ。


紫香しこうくんの横に行き 飴ちゃんを あげる。


さっきまでは 1人寂しく食べていたものだ。 紫香しこうくんは 笑顔で受け取って 食べてくれた。


そして 到着するまで 紫香しこうくんと 話していた。


あっという間だった。 もう スキー場だ。


緩やかなせいもあるだろうが 一番は紫香しこうくんのお陰だろう。


★何時も貴方を想う

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