ヤケザケのお味
なかなか学校に行けない・・・。
家に帰って俺はヤケザケを調理し始めた。
それでは、皆さん!まずはヤケザケ一匹を用意しましょう。そのヤケザケを変形能力で刃にした腕で腹を切り開きます!
「あれ?にゃ?」
ヤケザケを切ってみると湯気が出てきた。湯気が、でてきた・・・。
大事なことなので二回言いました。
ほっかほか、ヤケザケの中を見るとちゃんと中まで火(?)がとおっている。
「もう、食べれるのかにゃ?」
一応超解析しておこう。
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そのまま食べられます。美味です。
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超解析便利だけど雑な気が・・・。
「食ってみるかにゃ・・・」
意を決して、手を箸に変えてヤケザケを食べてみる。
ヤケザケを箸でほぐしてみると、香ばしい匂いと共に油がじゅわりと出てくる。
慌てて垂れそうになるよだれをふいた。
「それでは、いただきますにゃ・・・」
パクリ
「にゃにゃ!!?こ、これは!!!??」
うまい!とにかくうまい!魚独特の生臭さもないし、身はふっくらしている。
超解析が美味と言うだけはある。
元日本人の俺としては白米が欲しくなる。
「うまいにゃ!うまいにゃぁぁぁっぁ!!!」
俺は箸で食べるのも忘れて大きなヤケザケにかぶりつく。
体が油まみれになるが気にしない。あとで川で洗えばいい。
「ふひぃ・・・。食った、食ったにゃぁ・・・・・・」
もう、だめ・・・。動けない・・・。
このマスコの体はすごいと実感した、自分の体の倍以上あるヤケザケをまるごと一匹20分ほどで完食してしまった。体は、かなり膨らんだが・・・。
「あぁぁ・・・、学校・・・、いかにゃいと・・・げっぷ」
だが、この体ではいけない・・・。ならば!
「変形能力!で元の体に戻る!」
と叫ぶと俺の体はみるみると元の大きさに戻っていく。
丸々とした体がどんどんと小さくなるのは面白い・・・。
「もどったにゃ」
さてと、学校に行くかな。
俺は意気揚々と、地図を持ち外に出るのであった。
次回、ついに学校突入!?するかも