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猫神様のアフターサービス

「初めましてだっしゅ」「こんにちわだっちゅ」「君が新しい仲間だじょ?」


 歩いていると、たくさんの謎生物に声をかけられる。なんなんだ、この世界は・・・・・・


「ついたきゅ、ここが長老の家だきゅ」


 なんだこれ、赤や緑やオレンジなど派手な色の家だ。装飾なのかくるくるとねじれた棒のようなものがたくさん突き刺さっている。なんだこの家は・・・、キメェ・・・


「すごいでしょだきゅ。妖精村一綺麗ないえだきゅ」


 得意げに赤玉が言う。

 本気で言ってんか、この赤玉は。悪趣味すぎだろう・・・


「ささ、はいるっきゅ」


「お、おうだにゃ」


 赤玉に連れられ、家に入った。外も悪趣味なら中も最悪だ。

 しましま模様の壁紙にたくさんのシャンデリアぐるぐるとねじれにねじれた階段・・・、気分が悪くなる。


 そんな難関を抜けついに俺は長老のもとに着いた。

 長老は俺たちの四倍くらいの体に白い大きなひげを蓄えた犬のようなマスコットキャラクターだ。ちなみにメタボ。


「長老つれてきましたきゅ」

 

「よくきたわん。私が長老のワンムだわん。これからガンバるきゅ」


 なにをだ・・・。

 すると赤玉が長老に発言する。


「長老説明してないですきゅ」


「そうかわん、説明してあげて欲しいわん」


「わかりましたきゅ」


「ここは、妖精たちの村だきゅ。生まれた妖精は学校に通いたくさんのことを学ぶきゅ」


・・・・・・、説明それだけ?


「学校は明日からきゅ」


 ハードだな!おい!


「あ、忘れてたけど。君の名前長老に決めてもらうきゅ」


 おい!大事なことじゃねえか!何忘れてんだよ!


「あー、そういえばそんなきまりがあったわんね。めんどくさいから生まれたきみが自分で決めるわん。もう帰っていいわん」


 はあ!?なんだそりゃ!?こいつ頭おかしいんじゃねえか?


「よし、地図わたすから帰ってくれきゅ。この赤丸の所が君の家だきゅ」


 な、なんて適当な・・・



――――――――――――――



「着いたにゃ・・・、赤玉のヤロウ・・・、適当なこと言いやがってだにゃ」


 ここまで来るのは、大変だった。予想外に長い道に複雑なこの村、ここまで来るのに二時間くらいかかった。


 赤玉や長老への愚痴を思っていた時、頭の中でプルルルルッと言う音がした。猫神様からも電話だ!


「はい!もしもしだにゃ!」


(もしもし、さっきはすまんかったのう)


 いえいえ、そんなことはないです!


(そうか?ありがとう。さて、儂が電話したのはほかでもないお主の転生についての説明じゃ)


 さすが、猫神様。アフターサービスが充実していらっしゃる。


(ハッハッハ、褒めるな、照れるじゃろう。

 それではこれから説明するぞ。

 この世界はもうわかっていると思うが人間以外の種族の妖精が暮らしている。今お主がおる場所は妖精の中でも強力な魔力をもつマスコと言う種族の集落じゃ。)


 なぜおれはこの集落に?しかもニャンコっぽい体に?


(うむ、条件をつけて絞ったのじゃがな

 性別のない種族で魔力が強く、チートにも耐えられるとなるとこの種族くらいしかなくてのう。

 ちなみに他には虫っぽい種族も候補に挙がっていたぞ。いやじゃろう?)


 た、確かに嫌だ・・・。


(それにな、猫のような体の方が儂の加護を受けやすくなるのじゃ)


 さすが猫神様。俺もニャンコ大好きですし。


(マスコと言う種族は様々な形があり、共通することは全てマスコットキャラクターのような形ということ、生まれた時から知識が高いといったことじゃな)


 なるほどな。だから赤玉は、俺にあんな扱いをしたのか。


(次は、チートについてじゃ。チートはステータースと念じればみれるのであとで見ておきなさい)


 おお、ファンタジーっぽい。


(まあ、これくらいかのう。あとは自分で見て、聞いて、経験し自由に生きたらよいぞ)


 ありがとうございました! 


(うむ、よい人生を)


 あ、ちょっとまってください!


(なんじゃ?)


 大事なことを忘れていました。

 実は、俺の名前まだないんです。猫神様に付けてもらいたいのですが。お願いしてもいいでしょうか?


(そうか、それはかわいそうに・・・、うむそうじゃなぁ・・・・・・ユーリ=ネリリクスでどうじゃ?)


 おお、いいですね。何か意味があるのですか?


(うむ、神の言葉でネリリクスは猫の子どもユーリは自由じゃ)


 おお!最高です!


(それでは、死んだら会おう)


 本当にありがとうございました!


主人公の名前決定!


感想、指摘等がありましたらよろしくお願いします。

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