転生先は謎世界
ついに転生!
ついに俺は、転生した!今は目を閉じているワクワクするぜ!美人のお母様に厳しくもやさしいお父様達とご対面!
あれ、誰もいない。周りを見るとここは真っ白な部屋のようだ。あれ、転生していないのか?
「きゅ、目が覚めたきゅ」
目を閉じる
・・・・・・ん?おかしいな。なんか変なの居たような・・・、気のせいだと思うが赤いもふもふした、なんというか魔法少女ものに出てくるマスコットキャラ的なものが見えた気がする。
んー、あ、ファンタジーの世界だし当たり前か。あれだよ、ペットだなきっと。
もう一度目を開ける
「きゅ、起きるっきゅ。」
あー、なんかいる。なんだよもう。お前じゃなくて両親と対面したいんだ俺は。
「早く起きて、長老の所へいくきゅ」
「ハァ?長老だにゃ?何言ってるにゃ?」
ってあれ?俺喋ってる。へ?どういうことだ?しかも語尾ににゃがついてる・・・
「そうだきゅ。きみが生まれたことを長老に報告するきゅ。いいからついてくるきゅ」
言われるがままに目の前の赤玉 (俺命名)について行く。
赤ん坊なのに立っている?なんだ、どういうことだ?しかも赤玉は俺と同じくらいの身長だ。
なにかおかしい・・・。
自分の手を見る。そこには赤ん坊らしい小さな手・・・じゃなくて肉球の付いた猫の手だった。おお、可愛い・・・。じゃなくて!頭を触る、ネコミミらしきものがある!後ろには尻尾もついている!
え!俺は、ニャンコに転生したのか!?
その時、頭の中にプルルルッと言う音が響いた。
「はい、もしもしだにゃ」
おっと、前世の癖が出てしまった。赤玉が怪訝そうな顔をしている。
(聞こえるか?)
頭の中にさっきまで聞いていた声が響いた。この声は、猫神様!
(おお、聞こえるようじゃの)
どういうことですか!?なんか目の前に変な赤玉いるし、俺の口調変だし!
(少し落ち着くのじゃ、そのことについてあとから話す。今はその赤玉について行くのじゃ)
えっ、ちょっと、待ってくだS(すまぬ、ちょっと仕事が入った)
「どういうことだにゃ・・・」
「どうしたんだきゅ、早くいくきゅ」
赤玉について部屋から外に出ると、そこは摩訶不思議な世界が広がっていた。
ソフトクリームのような形の屋根の家、ピンク色の空、すべて円形の雲、そして・・・
人間は一人もいない代わりに俺や赤玉のような謎生物たちが生活していた。
感想、指摘等がありましたらよろしくお願いします。