俺、死亡
さあ、新連載!懲りないな俺!
どうぞ楽しんでください。
この日を境に俺の人生は変わった。というか、終わった。
この日は一日中雨が降り注いでいた。ザーザーと少し強い雨だ。天気予報では、台風が近づいていると言っていた気がする。
俺はベットから体を起こし、うつら、うつらとした意識を覚醒させるために洗面所に歩いていった。
顔を洗い鏡を見る。うむ、何時もと変わらん、モテそうにないさえない顔だ。
こんな雨の日だ。自転車で職場に行くのは難しいので、バスで行こうかと考える。
朝食を手早く済ませ。職場へ行く準備を始める。
書類をかばんに詰め、スーツを着る。散らかった洗濯物の中からネクタイを発見。あと靴下は・・・
準備完了、さあ出勤だ。
バス停に向かう道中。十字路にびしゃびしゃに濡れたニャンコがいた。
「おおお、かわえぇぇ!」
俺は大のニャンコ好きなんだ! (おっさんが猫をニャンコと言うことはキモイと思わないでほしい)愛らしく小首を傾げるさま!柔らかな肉球!くりくりとかわいい目!ふりふりとした尻尾!あくびをするとき! (長くなるので省略)
とにかく!俺はそんなニャンコ様が大好きだ!
「うへぇ・・・、かわいい・・・」
その時だった十字路からトラックが近づいてきた。かなりのスピードだ。しかも、止まる気配なし。
ニャンコ様は動こうとしない。
「おいおいおい、ニャンコ様が轢かれるだろうが・・・!」
俺はニャンコ様に向かって走り出す。間に合うか・・・。
ニャンコ様に向かって手を伸ばす。ニャンコ様は俺の手に押され二メートル位とんだ。
「良かった・・・」
その瞬間、俺の体にドギャァと鈍い音が響いた。
ああ、ニャンコの為に死ぬなんて本望かも・・・なんて思いつつ、俺の意識は沈んでいった。
感想、指摘等がありましたらよろしくお願いします。