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白黒ヒーロー兄弟  作者: 毒林檎系大聖母
神の夫婦喧嘩
6/27

秋彦と春彦。

ここは体育館裏。秋彦が居る。

秋彦はウキウキしながら手紙の主を待った。

すると、太陽に雲がかかったように薄暗くなり、気温も低くなった。

「?」

今日曇るっけ…

そう思った。

「烏に魅入られし少年よ。」

突然声がした。

「うわぁっ!!だ…誰だ!!」

秋彦は声に訪ねた。

すると、太陽にかかった雲さえも覆いかぶさる程のーー烏が降りたった。

「んんん?!」

動揺しまくる秋彦。そして木の影から黒い服装の青年が出て来た。

「俺はーー烏だ。」

そう言った瞬間、周りの草木がまるで生き物のようにうねり、秋彦を包む。烏はその、ボールの様になった物の周りを渦を巻いて飛んでいる。青年は背中から生えた真っ黒の翼をはためかしている。

雲に隠れた太陽が眩しい光りの梯子を掛けた。その瞬間、烏の大群は消えていた。






その頃春彦は、挙動不審の状態でいた。

何故なら、今目の前に猛烈の美人がいるからだ。

鳩の様にも見えるその乙女は、春彦に何かを伝えようとしているが、なかなか言葉を発しない。

「え…えと、お手紙くれたの、君?」

「えぇ。あの…」

瞬間、太陽が雲に隠れた。

「?」

今日曇るっけ…

春彦もそう思う。だが、目の前の乙女は嫌そうな顔をした。

「えっ?!あの…」

「鳩に魅入られし少年よ。」

乙女は澄んだ、それにしては強気な声で言った。

「え?!な…何…」

すると、プールの水が波打ち、生き物の様にうねり出した。そしてーー真っ白な鳩が飛んできた。大量に。

「?!?!」

春彦は何も分からない様な顔をしている。

「き…君は、誰?」

乙女は春彦に笑顔を向ける。

「私はーー鳩よ。」

その瞬間、プールの水が春彦を包む。鳩は、そのボールの様になった物の周りを渦を巻いて飛んでいる。乙女は背中から生えた真っ白な翼をはためかせている。

雲に隠れた太陽が地上に光りを届けた瞬間、鳩の大群は全て消えた。






二人は別々の場所で目を覚ます。

二人は同時に起き上がり、第一声を発する。

「「どこだ?ここ。」」

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