表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白黒ヒーロー兄弟  作者: 毒林檎系大聖母
神の夫婦喧嘩
5/27

とある日

時間に余裕を持たせながらの登校。

双子は並んだ下駄箱の前に突っ立っている。

「「……これは…一体…」」

上履きの上に手紙が一通ずつ乗っている。

意味が分からない…

そう春彦が思う。だが、

「春!これ、ラブレターじゃね?!やべー、初めて貰ったわ!」

と、テンションが上がる秋彦。

「そういう物なの?」

まだ信じきっていない春彦。

手紙を手に取り、まじまじと見る。

「あぁ。間違いない。『今日の放課後、体育館裏に来て下さい』だって。」

秋彦は早くも内容を確認している。

それを見た春彦も封を開け、中身を見た。

「…ん?僕は『今日の放課後、プールサイドに来て下さい』って書いてあるよ?」

「きっと違う人からだよ。うん。」

浮かれながら教室に向かう秋彦。

「そうかなぁ…」

春彦が疑うのも無理は無い。何故ならーー

秋彦は黒い、春彦は白い手紙だからだ。

とりあえず教室に向かう春彦。





一方その頃。闇に覆われた広い空間。そこにいるのは、無数の烏と一人の青年。

「チッ。浮かれあがって。」

青年は薄く光る黒い水晶を見つめ、ぼやいた。



時同じ頃、光に包まれた優しい空間。そこにいるのは、無数の鳩と一人の乙女。

「浮かれて居るところ、悪いけど…」

乙女は光り輝く白い水晶を見つめ、哀れんだ。





「じゃあ、体育館裏行くから、お前も用が終わったら帰れよ。」

「うん。秋もすぐ帰ってよ。」

掃除が終わり、放課後。

二人は手紙の主の要望通り、秋彦は体育館裏、春彦はプールサイドに向かった。


ーー心なしか、鳩烏山が妙にざわついていた気がした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ