自由になるための試練
簡単な英語あります。苦手なんで正しくはないと思いますが気にしないで読んで行ってください。[]は英語の日本語訳という感じです。
紹介所に着くと早速声をかけられた。
「おや、久しぶりだな」
「どうも」
「捻挫だってな、治ったかい?」
「もちろん。何か仕事は?」
「それなら、依頼がきてるよ」
すると一人姿をあらわした。
「滝丸!」
蓮夜の姿を一瞬目にいれつつ、じっと私を見た。
「佑、俺が依頼主だ」
「・・・」
護衛をしろとのことだった。
私が滝丸より弱いということを知っているのにも関わらず。
「帰らないって言ったよな」
「言った、でもさ」
「何・・・」
「ばれてるじゃないか、こいつに」
道中、蓮夜もともにいた。
「ん?おれ?」
「お前だ。貴様・・佑に手を出して・・」
滝丸の一言一言にはとげがあった。
「お前、佑璃の何なんだ?」
すると蓮夜が滝丸に聞いた。
「幼馴染みだ」
「幼馴染み・・?」
「文句あるか!?」
「ないよ」
しかし、それ以来蓮夜は黙って私と滝丸の後をついてくるだけとなった。
「ついたぞ」
「・・・だから帰らないって・・」
ついたのは実家のある港の近く。護衛の仕事なんて口実にすぎないことはわかっていた。
「次の条件をのんだら好きにしていいってさ。結婚も無理やりさせないって」
船の前にまでつれてこられた。
「本当に?」
「本当」
それなら・・戻ってもいい。
「・・・条件は?」
ごくりと唾を飲む。
「この船の異邦人を満足させること」
「!」
「新しい取引相手だそうだ」
「・・・わかった」
それならきっとできる。これでも貿易商の娘だ。それくらいの知識はあるはずだ。
「じゃあ・・」
船に乗ろうとして止められた。
「その前に着替えろ」
滝丸の指示通りに久しぶりに女物の着物に袖を通した。
「へー、ちゃんとかわいいじゃん」
着替えると蓮夜がほめてくれた。
「う・・・ありがと」
誰もほめてくれないから嬉しかったりもする。
「さて、いくぞお!」
気合を入れなおす。
そして船に乗った。そして当たり前のように蓮夜も滝丸もついてきた。
「父様・・」
父がいた。
「条件はきいたな」
「はい」
それで自由が叶うなら。
「そうか、それならいい。しかし・・」
「?」
「満足させられなかったら、稜豪家との婚姻を決定させる。いいな」
「・・・はい」
これが最後の機会だ。
異邦人は金の髪で青い目をした美しい青年だった。
「はじめまして」
「Hello」
「!!」
「Are you a guide?」
異国の言葉・・・?
「滝丸・・・!!」
「そうだ、この人は日本語を話せない」
くそ・・こういうことか。どうも優しい条件だと思った。
「What?」
「・・・えーと・・・」
少しは教わった。まずは自己紹介をしよう。
「まい、ねえむ・・いず・・ゆうり」
自分を指さして言った。
「Oh! Yuri! Nice to meet you!」
「・・・」
はやい・・・。でも手を差し出したということは握手ということでいいのだろう。
「みい とう・・・。わっち ゆあ・ねえむ?」
「me? My name is jack」
どうやら伝わったようだ。しかし・・ジャックか。これ以上会話をできるじしんがない。
「Are you a guide?」
再び最初の質問に戻った。
どうしよう・・意味がわからない。
「Yes」
「え?」
流暢な単語が後ろから聞こえた。
「My name is renya. I am translator for you」
「Really?」
「Yes. Guide for you is her. But she is not good at English」
「I see」
後ろを振り向くと堂々と話す蓮夜がいた。
「蓮夜?」
ついでに滝丸も彼をみて驚いていた。
「通訳は俺がしてやる。案内していいってさ」
「わかった」
蓮夜の異国語に驚いている場合ではない。とりあえず言葉は蓮夜に任せることにして船から降りた。
[最初にこの町を案内しましょう。行きたい場所はありますか?]
蓮夜は私がいうと同時に英語を話していた。
「日本独特のお菓子が食べたいって」
「うん」
[では、日本の伝統のおかし。おまんじゅうはいかかですか?]
するとうれしそうにジャックがうなずくのがわかった。
まんじゅうを食べている間、滝丸が蓮夜に言った。
「お前・・・異国の言葉・・・」
「ん?ああ、わかるよ」
「でたらめ言ってるんじゃないだろうな!」
「言ってない。言ったら怒らせて佑璃の願い叶わないじゃないか」
「そうだけど・・・」
すると、蓮夜は滝丸になにかささやいた。
「!!おまえ・・・」
「大丈夫、しっかりするさ。俺は佑璃の味方だから」
何か滝丸は決心したようにうなずいた。
その後、蓮夜がジャックに店に飾り物を紹介しているときに滝丸に聞いてみた。
「何話してたの?」
「・・・何でもねえよ」
「?」
「いいか、しっかり案内してやれ」
「え?」
「自由になりたんだろ?」
「うん」
そうそのための案内だ。
「でも・・・」
「何だ?」
「まさか滝丸が応援してくれるなんて思ってなかった・・・」
本音がぽろっとでた。
「・・・ばーか、幼馴染みだろ」
そして蓮夜のように私の頭をくしゃくしゃとさわった。
夕方、船に戻るとジャックはうれしそうにしていた。
「今日はありがとうってさ」
「あ・・・はい」
すこしでもお礼を私も言わなくては。
「さんきゅう」
ありがとうの意味は覚えていた。
「あい あむ べりい はぴい 」
伝わったかな?
「ボクもだよ」
「!?」
いきなり日本語を使った。
「ごめんなさーイ、ボク にほん ご ちょっと わかる」
たどたどしいが理解はできる。
「きみ しけん でした」
にっこりわらう。
「たのしかたよ thank you」
「!!」
「きみ・・、ごーかく でーす」
合格・・?合格!?
「はあ、計算外だったな・・」
後ろで父が立っていた。
「父様・・・約束は約束ですよ」
ジャックは父に言われたらしいし。でも約束には変わらない。
「佑璃は英語つかえないだろう」
「そう・・ですけど・・」
「non non」
「ジャック?」
父がジャックをみた。
そして私にもわかるように日本語で言った。
「ゆうり は ボク たのしませた とても ボク うれしい。
ことば つうじない でも うごき わかった だから ごーかく です」
ジャックは片目をつぶった。
「・・・ジャック」
「だいじ むすめ やくそく やぶる いけませーん」
そうも付け加えるとジャックは大きく手をふって異国へと帰った。
「父様」
「・・・かってにしろ!」
「はい」
「佑璃」
そこに兄が来た。
「兄さん!」
「父さんも心配してるんだ。結婚は無理やりさせないだろうからさ・・・家に帰ってきてやってくれよ」
兄はよしよしと私の頭をなでた。
「・・?」
「ん?どうした?」
何か・・・違う。
「佑璃?」
「うん・・気にしないで」
そして蓮夜と滝丸の所に話しかけた。
「滝丸・・・」
「ん?よかったな」
「うん、ありがとう」
お礼を言うと滝丸は背を向けた。
「これでせーせーするよ、幼馴染みのお守もこれで解放かな」
「!」
滝丸?
「何言ってんの・・・?」
「ははは、気にするな」
そしてそのまま消えそうな気がした。
がしっ
「ん?」
滝丸の袖をつかんだ。
「どこ・・にいくの・・?」
「え?家に帰るんだよ」
「・・・そう・・・そうだよね」
「どうした?」
いつもの明るい声で聞いてきた。
「なんでも・・・ない・・・」
その様子を蓮夜はじっと見ていた。




