最終フォームは正当進化か全部載せって話。
Q:何故適応率があんなに高かったのか?
A:私がレムス・ウヌス本人だから。
Q:何故初めからそこそこ戦えたのか?
A:それも私がレムス・ウヌス本人だから。
Q:なんで空から降ってきたのか?
A:生身で世界を移動した弊害。
Q:記憶喪失の理由は?
A:生身で世界を移動した弊害2回自分で封印したの1回。
Q:何故ゲートが開くと頭が痛むのかァ!
A:あっちに居るティフォンの魔力と共鳴してたからというかなんでこれだけテンション高いのよ。
ったく、今まで謎だった部分が全部最初の魔導士だったからで解決するのはどういうことだっての、都合が良すぎにも程がある。まあそれはそれでいいんだけど。
「記憶が戻ったからってそう都合よく」
「都合よく行くんだよ、それが」
「なっ!?」
ひとまず加速と雷霆を強化、加減が少々難しいが文字通り光速で動き回り込む。やっぱりクロノデバイスはAI補助がテルスよりピーキーだ、こればっかしはカオスデバイスの方が性能はいいが……
「まずは1発!」
「見え透いてっ!」
「見え透いても避けれないさっ!」
「っ……!」
その分リミッターもない。最適化された身体を限界まで扱える、まあちょっと痛いがちょっと程度だ、なんら問題はない。
「慣らし運転は充分、此処から全力で!」
「幾らお前が強かろうが数はどうにもならないでしょう!」
「まだあんなに!?」
「シルウィア、テトラを連れて……!」
1発回し蹴りを叩き込み跳躍、浮遊で浮きながら次の手を考えようとすれば待ってましたと言わんばかりに機獣の投下。別に1人で対処できないことはないが問題はあの子達のデバイスが今まともに着信できる状態ではないということ。ならまあ、ちょっと疲れるが……使うか。
「必要ない、私がやる」
「でも弍乃さ……へ?」
二重召喚、サトゥルヌス、ユスティア
「頼んだよ私っ!」
「ふ、増えたぁ!?」
アポロ……じゃないな、テトラを連れて退こうとしたシルウィアに飛びかかってきた1体をサトゥルヌスの大鎌で両断、三葉達の所に降ってきた奴もユスティアの大剣でバッサリ。まあ要するに複製を応用した分身生成だ、負担は増えるが3体までなら戦闘中は問題ないし少しだけならもっと増やせる。んでもって……
「そっちが鎧を纏うならこっちもだよ、ティフォン!」
三重装神、イアぺトス、クレイオス、モネタ
「装神!?」
「全てのデバイスのオリジナルはこれだって事を忘れたかな。ガワだけ似せたデッドコピーを使ってるのにねっ!」
錬成特化形態、破壊力特化形態、呪文制御特化形態の鎧を召喚し同時に纏う、ある意味クロノデバイス最大の特徴である多重装神。12の特化形態を状況に応じて切り替えることであらゆる局面に対応できる……と言えば聞こえはいいが実際はこれのせいでかなり大規模な出力が必要になった上適合者も限られる羽目になった代物だ、多分使えるの私だけだぞ。
「術式構築、ゴー」
「何をしてくるかと思えば……単純な突撃など」
自分の周囲に展開するよう長槍を錬成しそのまま高速で突撃。まあ見える攻撃だしあっちは止めようとする、勝負はここから。
「私が馬鹿正直に攻撃するとでも思った?」
「んなっ!?」
ティフォンが掴み取ろうとした槍だけを残して寸前で背後に転移。拳で吹き飛ばして槍を強引に命中させる。
「この……やってくれ「ついでにこれだけじゃ終わらない」下!?」
更に拳を振り抜き終わったタイミングでティフォンの予測位置に転移、今度はコークスクリューキックで地面へと叩きつける。
「ちょこまかと、同じ手「それに対応できてないよね」……小賢しい!」
立ち上がる寸前のタイミングでまた背後に転移、蹴りを叩き込もうとして防御されそうなら受け止められる直前で別の位置に転移。直撃したらしたで次の予測位置に転移してまた攻撃。致命傷は与えられないにしろこの終わりない連撃である程度は削れるはず。
まあ当然人力でこんな真似ができるはずもない、直前に転移の発動条件をセットして満たしたら自動で発動するようにやっただけ、テルスがやってたのと同じな訳だ。まさかオミットされたこの機能をあいつが自力で再現するとは思わなかったけど。
「はっ、種が割れればこんなものっ!」
「おっと……流石に、か」
「弍乃さんっ!?」
とはいえ流石に転移がワンパターンすぎた、ある程度打撃を加えた所で見切られたのか思いっきり足首を掴まれる。こっから地面に叩きつけるつもりかそれともいつぞやみたく魔力で汚染するつもりか……まあどちらにせよまともに取り合う気はない。
「無様に散れっ!」
「いつもの策謀は何処へ行ったのか……後方注意、もう遅いけど」
「何、をっ!?」
選ばれた選択肢は地面への振り下ろし。素直に毒を仕込めばいいものを焦ったのか知らないが随分と脳筋なことで、お陰で周囲に錬成した槍が全部射出すれば当たるぞ。さっきまともに被弾したんだから警戒しとけっての。
「功を焦りすぎたねティフォン。私達魔導士は無差別に喰らうより良い魔力源になるだろうけど……やるなら詰みを完成させてからじゃないと。だからこうして足元掬われる」
「よく吠える。幾らお前が強かろうが人間の限界は超えれない、先にくたばるのはそっちよ」
「まあ確かに機獣はキリがなさそうだ……だったらゲートを閉じさせてもらう」
槍が直撃した隙に上空へ転移。相変わらずどんどん降ってくる機獣をどうにかしない事にはトドメも刺せない、一々爆発を結界で抑え込むのも面倒だ。
「また消えるつもり?ゲートを無理矢理閉じようとして自分がどうなったか忘れちゃったのかしら!」
「無論覚えてる。だから対策済みさ」
四重装神、オプス、ユスティア、テテュス、モネタ
イアぺトスとクレイオスをパージ。新たにオプス、ユスティア、テテュスの鎧を纏う。にしたってこの姿だと口調がレムスの方に引っ張られるな、そっちが本来の私なんだし仕方ない事ではあるが。
「……ああなんだ、結構単純なんだねゲートって」
「まあまた消えるのを眺めるのもいいけども、やっぱりお前は自分の手で喰らわねば気が済まないわ!」
「だから対策済みって言ったでしょ?ちょっと黙っててくれるかな」
執拗にこっちを狙ってくるティフォンは形成した砲門から放つレーザーの嵐で牽制。時間がかかるという訳ではないが万一のことを考えて邪魔は無い方が良い。
「観測完了、対応設定……いけるね」
ゲートを構成している呪文をユスティアの力で解析し相殺する呪文を構築。モネタで制御して……
「させるとでも!」
やっぱりオプスとテテュスで底上げされた出力でもチャージに時間はかかる。こうしてティフォンの接近を許してしまった訳だけど……
「だからちょっと黙っててくれるかな……お願い」
「ちいっ!」
召喚機構、モネタ
こういう時のために温存しておいた3人目の召喚枠でモネタを生成、対処してもらう。……二美が使っていたのもあってなんかあいつと一緒に戦っているような感じを覚える、でもやっぱり1番は本人だな。
「チャージ完了……さあ、戸締りの時間だ!」
槍状の形に収束した呪文を掴み、今も尚上空で開いているゲートへ投擲。いつぞやの時はただ修復で無理矢理直しただけだからあんなことになったが今回はそこらへんちゃんと考えてるんだ。
「ゲートが……」
「消えた?」
「ついでにいえばしばらく開くこともないかな」
ゲートとぶつかった呪文は上空へ広がるように拡散。相殺しあって強制的に閉じると同時に残留した術式がゲートの再展開を阻害する。せっかく閉じたのにまた開かれたら溜まったもんじゃないからな、おかわりはもう充分だ。
「後続の憂いは断った。終わりにしよう」
「ゲートを閉じただけで勝ったつもりか!」
「うん、だって……これで後先構わず必殺を使える。これが本当の詰みだ、ティフォン!」
そのまま上空へと待機、準備のために分身達も1度消滅させる。機獣どもはあの子達の周りから排除できたみたいだし……やるか、必殺技。
「必殺機構、十二審判、開始!」
「何を……」
「お前本体にはデカすぎて使えなかったけど……これが本当の必殺!」
詠唱と同時に背に巨大な時計が生成され、時間を刻み始める。まあこれは要するにチャージ時間の計算だ。んで……
Ⅰ
「またかっ!」
「時間稼ぎ用だけどね!」
ある程度カウントが進むごとに自動で分身を生成する仕組みだ。少しだけならもっと増やせるってのはこういうこと。
Ⅱ
「薙ぎ払って!」
サトゥルヌスとオプスにはちょっとティフォンを妨害した後撃ち漏らした機獣の掃討。
Ⅲ
「こっち!?」
「ちょっと診るだけ!」
ついでに治しておけると思うのでユスティアはテトラの毒の解析。
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
「数を増やせばなんて発想同じじゃないかしらっ!」
「言ったでしょ、時間稼ぎだって」
ヒュペリオン、テテュス、クレイオスの3人で再度ティフォンを足止め。破壊力特化の3体だ、避けに回るしかないだろう。
Ⅶ
Ⅷ
Ⅸ
Ⅹ
ポイベー、テイア、イアぺトス、ポラスは巻き込まれないように皆の防壁を生成。結構派手にぶちかますからなこれ。
Ⅺ
「チェック」
「チッ、何をするかと思えば……!」
オケアノスは吹雪を使ってちょっとティフォンの動きを封じてもらう。
Ⅻ
「……よし、行こう」
最後にモネタで全体の統括、必要な魔力を調整して私に回す……ちょうどチャージ完了だ。
「総神機構、ティターン!」
ちまちま3種だの4種だの纏っていた12の鎧を全て装着。チャージ時間が遅いのとかなり疲れるので相当な早期決着ができると見込んだ時かこういう必殺の時以外はできないのが如何ともしがたいがこれの文句は当時未熟だった私に言うしかない。まあ逆に言えばこれになった時は確実に倒せるという確信の現れでもある。
「舐めるなァ!」
「言ったでしょ、詰みだって!」
「なあっ!?」
「神智槍!」
吹雪から抜け出し妨害してこようとしてきたがそれを見越しての分身生成だ。当然届く筈もなく私は悠々と生成した槍を手に握って。
「創世螺旋ッ!」
蹴り穿ち、光速で追随。
「ガッ……」
「これで……」
投擲と飛び蹴りが同時に命中し。
「私の2連勝……いや3連勝だね、ティフォン」
行き場を失った余剰エネルギーが盛大に爆発した。




