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ゲノム少年は世界を知る  作者: 七刀シロ
8/12

バーチャルワールド

あけまして目で党ございます。今年もよろしくお願いします。

 二人はポッドの中を触って色々と確かめているようだった。

 刃物とか危険な物は隠してないんだが、中身は高圧力身体体感装センサーと睡眠音波発振機だけ。どれもバーチャルポッドには欠かせない装置だ。

 特に体には害がなく、変な装置じゃない。それがなくちゃバーチャルゲームは楽しくないよ。バーチャル空間でもリアルのようなで感覚を味わえる。バーチャルの強みなんだから。


「この中に仰向けで横になって」

「この中に入ればいいの?」

「わかりました。どんなゲームか楽しみですね」

「閉めるよ。そのままリラックスしたままでいてね」

「ゲノムくん?」

「えっ?閉めるの?」


 二人がようやくポッドの中に入ってくれたので、ポッドを閉めて起動させる。


 閉めようとしたらビックリした声を出したけどもしかして閉塞恐怖症だったかな?悪いことをしちゃったな。

 先に言って暗くて狭い場所が苦手って前もって言って欲しかったよ。閉めて起動しちゃったなからもう遅いけど。

 二人は深い眠りについた。意識はバーチャル空間に入ったから自分でログアウトしない限りリアルに戻ってこれないし、外からだと緊急停止ボタンでポッドを止めないと起きてこないから。二人が閉塞恐怖症だったとしても意識が無い今なら問題ないからこのままバーチャルゲームをしよう。


「僕もポッドの中に入って二人がいるサーバー入るか」


 事前に起動しておいたポッドの中に入った。ゲノムの愛機とも言えるポッドで、ゲノムはバーチャルゲームで遊ぶ時は必ずこの愛機に入って遊んでいる。

 独特な機械音を聞きながら、空高く舞い上がるような意識の感覚を楽しんだ。


「よいしょっと。久しぶりだから操作方法覚えているかなってバーチャルゲームだから関係ないか」


 バーチャルゲームというのはゲームキャラ、もしくはアバターを現実の体と同様に動かせるゲーム。簡単に説明するとキャラやアバターに乗り移って操作することができる。言わばバーチャルゲームのキャラやアバター事態がゲーム機のコントローラーになっている。

 ゲーム内でできる中身が自由度が高い。

 そして戦闘があるゲームは自分にダメージが入れば、現実の体だと痛みがあると思うがバーチャルゲームの場合は痛みがノックバックや攻撃が当たった箇所に圧力を感じ、視界が赤くなったり、体力バーが減ったり、キャラクターの体にエフェクトが発生する。

 プレイするゲームによってそれぞれだ。

 例えば、銃器を使う戦争ゲームの場合、敵キャラに撃たれたら、ダメージ量によって視界が赤くなって視界が悪くなるとか撃たれた方向を表示されたりと様々だ。

 何よりバーチャルゲームは現実の時間より早くしたり、遅くしたりできる。現実の1日が設定によってバーチャルゲーム内の時間を体感一月や一年にすることができる。好きなゲームを1日で一年レベルの感覚で遊ぶことができる。


 それを体感一年間をやってみたら意外と地獄だった。同じゲームを700時間ぐらい遊んでいたら飽きた。出会う人がすべてNPCでどれも同じようなことしか言わないし、設定通りにしか動かなくてだんだん飽きてくる。500時間~700時間で遊んで別のゲームに変えて遊んでいたけどよく考えてみたら僕は一つのゲーム一月も遊んでないや。

 検証結果、一年中ゲームしていたら地獄だった。バーチャルから現実に戻ったあともひどいものだったし、体感設定を長く設定するのは色々とおすすめしない。

 なぜなら、1日トイレに行かなかったらどうなるか。思い出すだけでゾッとする。

 清掃したのは全部ママだけど。


「二人はどこかな?サーバーの中にいるのは確かになんだけど。うーん」


 現在、僕はバーチャルゲームの待機ルームにいる。ゲームを起動中は必ずここにいるはずなんだけど。

 あっ、もしかしてアバターを作成しているのかな?彼女達は初プレイだからまずはアバターができてないからここにいないのか。


 バーチャルゲームは最初にアバターを作成しないとほとんどのゲームができない。一部のゲームはランダムのNPCのデザインを使って遊べるんだけど遊んでいるとそのNPCが途中から出てくるのが難点なんだよな。

 今から遊ぶゲームはアバターが無いと遊べないやつだけどね。


 だったら自分で作ったキャラで遊んだ方が楽しいし、オリジナリティーがあるからその方がいいよね。

 現在彼女達はじっくりとキャラデザをしているに違いない。


「お二人はキャラクター作成を吟味しています」


 そこにママのアバターが現れた。

 ママのアバターは滑らかでメタリックな丸みのあるボディーで二頭身。雪ダルマのようなキャラクターだ。


「どのくらいで来るの?」

「わかりません。凄く悩んでいるようなので、一時間はかかるかと」

「初めてだからアバターを作る説明や操作方法は?」

「音声サポートで操作方法を解説しています。見た目を自由に弄れるのが衝撃だったようなので彼女達が思う理想の体型を作っています」

「二人が憧れている体型か。どんなものになるか楽しみだね」


 その頃、二人は。

 トリスの場合。


「ここを触れると髪の毛の色が変わるのですね」

「はい、次の項目を触れると目の色や形、位置を調整することができます」

「なんて素晴らしいことでしょうか。自由に自分の顔を変えられるのはとても凄いことなのでしょう」

「顔を変えているわけではないのですが、0から作り上げているので」

「ここはなんでしょうか。わぁ、顔に模様が出ましたわ」

「それはタトゥーです」


 モニカの場合。


「へぇー、ここを触ると耳がとがるのね。肌の色も変えられるのね。面白いわ」

「はい、1個前の項目に戻れば種族を弄れます」

「種族が変えられるの?」

「はい、身体を機械的にできますし、恐ろしいクリーチャーにもできます」

「くりーちゃー?それはなんなの?魔物とかそういうものかしら。一回試してみよう。戻るのはここでいいの?」

「そこは決定するところです」


 二人はキャラクターデザインを楽しんでいた。

前書きであけおめと書きましたがこれが書き終わったのが12/25。ゲノムを前回書いたのが夏終わり。

時間が流れるのが早いな。


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