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ゲノム少年は世界を知る  作者: 七刀シロ
6/12

ポップコーンとホットドッグ、お伽噺?

熱い暑い。夏よ。終われ!!!

秋よ来い!!!!!

「私達ばかり質問しちゃ悪いよね?ゲノムくんが自己紹介したんだから私達もしなくちゃね。私はアクァッポ王国のスエメン公爵のトリス スメエンです。よろしくお願いいたします。こちらが」

「モニカはアクァッポ王国の第一王女、モニカ アクァッポよ。助けてくれた感謝するわよ」


 自己紹介はしたけどこのあとどうすればいいのかわからないよ。僕からの質問タイムなのかな?でも何を聞けばいいのかわからない。


 お互いの自己紹介が終わり、少し気まずい沈黙が流れてモニカからグゥと腹の虫が鳴る音がゲノムの耳に届いた。


「お腹空いた?何か食べたいのある?できる限りの物は用意できると思うけど」


 ママのデータベースには心の側の料理のレシピがあるから彼女達からの要望があるなら答えられると思う。

 でも見た目が似ていると言っても味が違うかもしれないからな。


「じゃあ、モニカはさっきの絵物語に出てた物が食べたい」

「私も」

「絵物語?アニメのことか。どれなのかな?」


 彼女達が食べたいと言った物を確認するために彼女達に見せていたアニメを見返した。

 見せていたアニメは警官のキャラが泥棒キャラを追いかけ回すカートゥーン系のアニメで、内容は泥棒キャラがバカデカイ宝石を盗む為にビルに忍び込むところから始まる。目的の宝石を盗んだら丁度よく警察キャラに見つかり毎度の追いかけっこが始まる。


「これよ!これが食べたい!」

「私はこっちが食べたい。チョリソーをパンに挟んで食べるなんて初めてみたわ」


 彼女達が食べたいのは泥棒キャラが逃げた先の映画館のポップコーンとホットドッグだった。


 なんとジャンクなフードをご所望とのこと。ママに頼んで待つこと数分でできたようだ。給仕ロボットから受け取ってテーブルに運んだ。


「できましたよ」

「おお!早い。こんな短時間で出来上がる物なの?」

「絵物語と同じ物だ」

「食後のデザートはフルーツだよ」


 ジャンクばかりで栄養が偏りそうだったからママに農園で育でたフルーツを頼んどいた。


「ねぇ?絵物語とソースが違うけど?絵物語のソースは黒いぶつぶつが入ってなかったよ?」

「それはマスタードって言ってアニメでは黄色いクリーム状だったと思うけど、この黒いぶつぶつはね。胡椒なんだ。胡椒のパンチが聞いてスパイシーで美味しいよ」

「この黄色粒は何なの?絵物語にはなかったけど」

「それはポップコーンの元でね。火を通すと弾けて白くなるんだけどたまに火を通しても弾けないのがあるの。硬いから食べないで」


 アニメと違う部分の説明を求められたりもしたが、二人とも美味しそうに食べている。それほど珍しい物だろうか?

 心の側の文明に全く同じ料理があったはずだが、長い年月と共に形が変わったのか料理事態忘れ去られたのかもしれない。

 ママがポップコーンとホットドッグを食べ終わる頃合いを見ていて、僕が頼んでいたフルーツを給仕ロボットが持ってきてくれた。

 受け取りテーブルに運んで、ポップコーンとホットドッグの器を給仕ロボットに返した。

 出されたフルーツは桃や林檎など複数のフルーツがカットされて器に盛られている。

 彼女達は目の前に置かれたフルーツを美味しそうに食べている。


「ごはんを食べたことだしゲームでもして遊ぼうよ」

「「ゲーム?」」

「そう。今まで一人だったから複数人でできるゲームをできるなってね。付いてきて」

「何のゲームなの?カードなのかしら?」


 彼女達を引き連れて娯楽施設に向かった。


「ゲノムくん?ここは本当に何なの?知恵側の文明はあんまりわからないけどここは何のためにあるの?」

「ここは10万ぐらい前に起きた心と知恵の大戦争時代に建設された知恵側の砦だよ」

「10万年前の戦争?」

「そんな話は聞いたことありません。そもそもそんな10万年の大昔の話」

「どうしたの?トリス?」


 トリスは何か思い当たる節があったみたい言い止まった。


 しかし、大きな戦争とは言っても10万年という長い年月によって大昔に行われた戦争は時の流れによって心側の文明の中で戦争は忘れさせたようだ。


「もしかしてお婆様が話していた神々のお伽噺のこと?」

「お伽噺か。面白そうだね。それはどんな話なのか聞いていい?」

「ええ、昔地上に人の種族しかいなかった時に平和な時間が流れて神々が地上に暮らす人々を見守っていたの。数人の神様が神様達で決めた約束を破ったの。それで神様達がケンカしちゃって、それで神様はそれぞれ自分を信仰する人々に戦争するように言うの」


 なんかいろいろ思うところがあるけど静かに聞こう。

 ただのお伽噺かもしれないし。


「それで神様達のケンカは終わることがなくて、人々の戦争が長くなって地上に暮らす人々がいなくなっちゃったから神様達はいなくなった人々の代わりに新たに人や人以外の種族を作ってね。戦争がさらに酷く醜くなって神様達は自分達の愚かさに気づいてね。神様達は地上に暮らす人々に魔法の力を与えて消えてしまったの。お婆様に聞かされたのが昔だからあんまり覚えていないけどこんな感じのお伽噺だったの。ゲノムくんが言う大戦争なのかはわからないけど。大きな街の図書館に絵本で置いてあると思うよ」

「話してくれてありがとう。あの時代の戦争と似ているところはあったけど面白かったよ。街にいくことがあれば読んでみるよ」


 心側の文明はあの時代のことを伝承で語り繋いでいるみたいだ。

面白い作品を見つけてしまった。

それ読んでいたら7月終わりに気づいた。


ゲーム配信もやりたいし、のんびり漫画や小説(WEB小説含む)読んでいきたい。

でもYouTubeをつい見ちゃうよ。

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