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ゲノム少年は世界を知る  作者: 七刀シロ
4/12

少女2

久しぶりの投稿です。たぶん

 ちょうど僕が少女達がいる宿泊ルームに入ると足を挫いた女の子が出血していた女の子の輸血チューブの針を抜いていた。

 輸血チューブに入っている血液サンプルの中に増血剤が入っているから数分間刺しているだけで失った血が回復するはずだからすでに10分ぐらい刺しているから十分のはず。


 抜いた輸血チューブを調べてる女の子はまだ僕に気づいていないから声をかけてみよう。輸血していた女の子も起きているようだし、


「君達怪我大丈夫?」


 僕が声を掛けたら捻挫した女の子がギョッと驚いて振り向いた。そして。


「○○○○○○?」


 女の子の口から聞いたことがない言語が出てきた。

 心側の文明の言語をある程度知っている僕にとっては衝撃だった。ママや戦争時代のデータベースに心側の言語があったから暇潰しがてら勉強してきたがそれは意味が無かったかもしれない。

 しかし、心側の言語と近いニュアンスだったから何かを聞いているのがわかった。


『戦争の時代から10万年も経っているので使用している言語が変わったかもしれません。データベース上にある言語と照らし合わせて解析してみます』

「そうだね。解析が終わったら翻訳機の方もよろしく」


 ママがこの子達が使っている言語の解析をするそうなのでついでに翻訳機も頼んだ。

 ママならすぐに解析が終わるはずだからこの子達と話ができるまで待とう。


 女の子達と一緒に食べるために持ってきたクッキーを部屋の中に設置してあるテーブルに置いた。


 一緒に食べようって言っても言語の壁があるから言っても通じないと思うけど。女の子達もここがどこなのかわからないらしいく警戒して僕に近づいてくれない。

 やっぱり昔戦争していた相手の施設に無理に連れてきたから余計に警戒させちゃたかな?


 昔、知恵側の文明は心側の文明の魔法という現象を調べるために大勢の心側の人間を人体実験していたから未だに知恵側に捕まると人体実験のネズミの変わりにされるって伝承や言い伝えに残っているのかな?


 寝たままの状態の出血していた女の子が気になった。

 出血していた女の子は意識があるものの起き上がれないようでママが言うには血圧降下の影響で身体に力入らないとのこと。事前に準備していた強心剤を女の子のお腹に注射した。

 最初は激しく痙攣を見せるが1分ぐらいで収まり、普通に歩けるようになる。


 捻挫した女の子が僕を叩いたり、必死に服を引っ張って注射の邪魔をしようとするけど全然痛くはないし、引っ張る力が弱いから気にしてない。少し鬱陶しいけど。


 女の子に毒物を注射していると思ったのかな?それか、怪しい薬の人体実験かな?


 女の子の痙攣が収まり強心剤の注射器を抜く。

 後は起き上がるのを待つ。


 僕はさっきテーブルに置いたクッキーを食べてこれには毒物なんて入って無いよって証明する。

 女の子は僕を睨み付けて出血していた女の子の名前らしき単語を叫んぶとふらふらと起き上がった。


「○○○○○○○○○○」

「○○○○○○○○○○○○○○○○○○」


 二人はお互いに無事なことを確かめあってるぽい。

 先ほどまで警戒心マックスだッた二人は不思議そうに僕を見ているから少しだけ警戒心が緩んだのかと思ってクッキーを差し出してみるが食べてくれなかった。


 女の子は甘い物が好きってデータに残っていたから香ばしくて美味しいチョコレート入りのクッキーを選んだなのに食べてくれる気配がない。僕がぱくぱくと口に運んでいるから毒が入っていないのは証明済みなのにな。

 そういう気分じゃないのだろうか?


 女の子達とまともな会話ができない以上何もしてあげられないし、彼女達もここがどこだかわかっていなさそうだからママが通訳機を作るまで待つしかないか。


 それまで暇そうだから面白い物はないだろうか?

 お互いの歴史認識合わせということで10万年前の戦争の映像を流そうか。小さい女の子にはショッキングかもしれないけどいつか歴史の勉強で学ぶことになるんだし流そうかな?

 僕もこんな体で彼女達も見た目通りの年齢じゃないかもしれないし、多少ショッキングな映像は精神的ダメージになるけど歴史映像だしな。

 それともキャラクターが一切喋らないヌルヌル動くだけのアニメーションを流すか。それだと小さい女の子も見れるし、話さないから言葉がわからなくても楽しめるか。


 猟銃を持ったハンターが獲物を求めて森に入って、森の動物におもちゃにされる面白おかしいアニメを部屋に置いてあったコンソールを操作してモニターにアニメを写しだした。


 二人は僕のしていることがわからないようで首を傾げていたがモニターにアニメが写しられた途端にそれに食い付くようにアニメに集中していた。


『完成しました。解析にだいぶ時間が掛かりました。やはり、ニュアンスが似ているだけで10万年前の言語とは全然違うようですので周囲の人物の脳波や声音を読み取る機能をつけましたので、装着後彼女達と会話を楽しめます』

「ありがとう」


 アニメを流し始めてから10分後、完成した翻訳機をママから渡された。通訳機はワイヤレスイヤホンのような形状で耳にフィットするようになっている。


 通訳機を耳に装着して彼女達と話しかることにした。

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