表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/87

常にありし影

あぁ! 不定期の仕事だ! 追記:畜生!DLC来てんのぉぉお!

「ゼノムはどこか分かるか?」

「ゲームセンターだね」

「趣味に生きる。それが全て」

「そこの知識が世界を」

「いや、あいつアーケード脳じゃねぇから」


 ゼノムから言い渡された自由時間。それはつまり、彼の目が届かない或いは無視の時間という事。


 頂点の嫁達は集まり、話をしている。周囲を完全に呑み込んで。


「まずは、シュア、ルーシー。調子はどうだい?」


 ククラが二人に質問する。二人は平時の顔のまま。


「何もないよー」

「同じくだ」

「把握」

「不調になる訳がないと思うけど」


 質問の意図が分からずヤハラが呟く。神の領域、しかも【外】との繋がりを自認している存在が、調子が悪い時など考えられないからだ。


「それがなり得るんだ……【邪神】の特性によってね」

「と言うよりは【外】からの法則だな。奴らの行動は永劫に『同時』であり、余も妹も致命傷を負った事がある」


 時間(たて)並行世界(よこ)への被害が確定しているのだ。【外】と繋がっているとはいえ、内側の器である事には相違ない。壊れる程度は【外】からしても通常である。


「それを踏まえて、私達がしなければならない事が二つあって」

「お待たせいたしました。天セットです」

「済まない、三つだった」


 本題に入ろうとしたところ、注文品が届いた。飯と話を分ける意識は一致しているので、声がなくなる。


 黙々と食す美の団体客。暇がある者は目を奪われ続け、冷めた料理がテーブルに並ぶ。彼女らの動作すべてを、脳裏に焼き付けるのが使命と信じて。


「一つ目はゼルの制御。アロから頼まれているの」

「私達には重すぎる……」

「〈虚無列(ニル・エラーコード)〉さえ発生させなければ、問題はない」

「あの……〈開闢(ビッグバン)〉や〈終日(スーパーノヴァ)〉は?」

「【権能】を持たぬシュアでも戻せる現象だ。奴が全ての崩壊を実行しなければ、それでいい」


 途轍もない被害だが、嫁には常にコントロールスティックを扱う事が望まれているのだ。そして彼女達が集まれば、時を遡る事なく文明再開さえ可能としている。


「だが大きな影響を及ぼし兼ねない、実行するべき行動がある」

「二人。違う、【邪神】絡み」

「ゼノムが『全天の覇者になるまでの記録』を見返して何度目だ?」

「………まさか、妻の自尊と…? 馬鹿なのか?」


 因みにゼノムが見返して13回目である。回を増す毎に、現在から離れる時間が増加しているのは確かだ。

 

 それでも、とうとうククラが壊れたと、オークゥの目は絶対零度となる。


「完全に周回する気になった時に長期だと、諸々に呑まれ易い。それが【邪神】であれ追憶であれな」

「そこで、短縮改変をしようと思うのだ」


 【邪神】とはゼノム【有】への破壊意思の存在だ。それでさえ【外】には遊戯なのだろうが、内側はそうはいかない。〈虚空〉の彼方に消えて以来、未確認。全てを越えての同時攻撃が可能ならば、それは当然、ゼノムの思い出しからでさえも出来る。それでゼノムが壊れれば? 自分達が消滅したら? 無を遍満させる〈虚無列〉の発動はミクロの秒読みだ。

 ゼノムが追憶に呑まれたのであれば、追憶こそが現在となるのだ。究極の改変能力によりあらゆる時間が、一定期間の円環にて完全となり、その他は同じく消滅するのだろう。


「待て。改変の作業さえ【邪神】との接触ではないか。それはゼノムを介するより、遥かに危険な行為と理解しているのだろう?」

「無論だ」

「なるほど……神として〈輝く失敗作(ルシェフェイル)〉と名打った理由が判明した」


 瞬間、ドリンクスターが射出され天井に穴が空く。美人達に目を戻せば、そこには『力』が渦巻いていた。


「ふふふふふ……ゼノム以外には掘り返されたくなかったモノを」

「こういう短期もな……さて、久々の運動よの。大乱がなくて暇をしておった」

「ゼノム無しには欠伸をする事もないのにか?」

「少なくとも、爪と牙と鱗が血肉と魂を求めている」


 白黒の十二の翼と太古の翼竜のような翼が、席の仕切りを貫通してはためく。


「では、シュア。頭を冷やすのは任せた、ゼノムに分割がバレた」

「え?」

「本当にこれは対処不能だし、避難の指揮するわ」

「危ないけど修理と複製する。お願いしました」

「えぇ?!」





「『俺と関係ある女性がバズってて草』っと。美人の仲裁をしている犬まで女性に入るとは、2割の人間しか思うまい」

[2割とは盛りますね……]

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ