『全天録』Database:雅人
作家の諸君。
特にアフターや自らで二次創作をする者よ。
ファンタジーorオカルトな夢から覚めたら
まずメモだ。
何もしなければ五分程度で消える運営配布の
レア素材……逃してはならない……。
目が覚めると、白の空間に居た。
「あぁ…またか………」
所謂〈神の領域〉にて起き上がる。辺りは殆ど一色に染められ、後方にだけ水面のような壁があるだけ。
上……ゼノムの伝えた真実に耐えきれなかった俺は、多分、心か魂が肉体から離れたのだろう。そしてこんな所に来てしまった。
「糞女神、駄女神~………申し訳ありません、アロクル様。状況の説明をして頂きたいのですがーーーー!」
大声で世界の支配者とされる女神へ、問いかける。
返答はなく、ワープゾーンらしきものが揺れるばかり。
「…まぁ、世界の謎もチュートリアルも終了した俺だし? どんな世界に飛ばされようと生き残ってやるよ」
何も進まないと判断した俺は、唯一の違いに飛び込む。
「棚と水晶と机と椅子。広いな。それで棚の水晶に映るのは」
保管場所に繋がっていたようだ。置かれてある物は、単なる形であってこの場の中身ではないはず。
「…………成る程〈万象庫〉か。ならば検索は机の」
覗いた水晶には、原始的な誰かの人生が映っていた。大体を理解した俺は、自分やクラスメイトの事を調べる。
「やっぱりな……どう足掻いても〈彼処〉は確定するのか」
転移直前と決戦の場は〈運〉が消失する場。つまり検索結果の全てで、クラスでの転移と女神との戦いが確定した。
「そしてアイツも……」
ゼノム・ルマ=アウゴが上木 悟の中に入り、ゼノ・クラックとなった彼を呑み込むのも、同じく。
気になった俺は、細かくゼノムを調べる事にした。
「?! あ゛っ! グゥウ゛!!」
ゼノム主観の水晶だけ、えもいわれぬ痛みが走る。
原因など知れない。ゼノム側が覗けないようにしていたのか、俺が受け止めるには量が多かったのか。
全く収まらない痛みに、とうとう暴れ始める。
「ハッ………ハハハハハ……ハァ……」
散乱し粉砕された品々が散らばる部屋で、俺は見えていたものを思い返す。
彼は紛れなく上木 悟であった。
彼は仲間と死別した。
彼は自己犠牲で妻子を守った。
彼は彼の悪を滅ぼしたかった。
彼は彼の決着を着けた。
〈人間〉への憎悪が性癖を産み、性癖がエネルギーを吸い上げ、異世界という形がエネルギーの放出に最も適していた。
そういう存在だっただけ。俺は彼の個性から逃げ、ありもしない上木 悟を幻視していたのだと理解した。
【退却は?!】
【ハッハッハー】【許されるとでも?】
【チクショウメ】
【代わりに】【ぷるんぷるんを】
【いやぁ】【お前のGIFは】【俺に響かないので】
【ならば】【敗北するが良い!】
謎の【声】がする。きっと【コイツら】に俺達は振り回されたのだろう。そして今の俺の行動も……。
【今は】【もう】【動かない】
【その】【光景】
【固形なのか小計なのか】
【光景でしょ】
【銃社会かぁ…】
【お前はどこでパンパンする?】【俺は首か眼球なんだが】
【うーん】【こいつどうにかならない?】
「……無理です……」




