『全天録』チャート:ククラpart2
時期もそうだが
クレイドルに『イド』が入っているせいであれやこれや
を妄想し、遂には電動揺りかご機能を強制ピストン機能
と翻訳した自分は社会に出てはいけない気がして辛い
あってはならない事が起き続けている。最早、何もかもがズレていると、想定して動くべきだ。
[という訳で始まりました嫁会議~]
『ゼル抜きの秘匿回線ってこう使うんだね!』
『本当。作ってて良かった』
『ククラは感知されないの?』
[ゼノムが私のファイアウォールを処理可能と思うか?]
『ないな』
ゼノム、ないしゼノとの繋がりはない魂の線。それを使ってこれからを考える。あくまでも確認用だが。
[まずは……ルシュフェル]
『待て。二度の致命は流石に死ぬであろう?』
[改変がデカイにも程があるだろ?! 回避不能なんだろうけどさぁ!]
前世界で一番やらかしたのは堕天使だった。まさか【邪神】にやられまいと、ゼノムの中に飛び込んで来るとは思わなかった。確かに言う通り、死ぬのを回避する事も重要なのだが。
『駄目だよルシ姉』
[お前も大概だろ。どんだけ体を弄ったのか忘れたのか?]
『えー? ただ単に発射スイッチを私が掌握しただけじゃん』
『駄目だな』
『手遅れね』
『では我は奪い盗ろうぞ』
本気でゼノムが記憶を疑い始めたからな。シュアの種族は〈サキュバス〉だったのかと。
[ほんで、生まれた時点からヤハラはおかしかったと]
『何で王族なのよ……』
【外】の自由度に呆れる。ゼノムにより『全天録』大元は、限られた存在にしか解放されていないはず。いや、私達に合わせて干渉する事は余裕か。〈フル・オメガ〉に【邪神】がログインしている事からするに、単なる読み物の全天録から、大元へ行ける存在が複数居ても可笑しくはない。
【外】勢当人以外による、NTRや死亡なBAD改変は拒否されるだろうが。
『本題はここからであろう。二週目であるゼノ・クラックをどうするつもりだ?』
オークゥの言う通りの地味な山もある。自分の死ぬルートを理解している彼は、努力には本気なのだ。ゼノムを呑んだとしても、むしろ喜んで襲名するつもりではあるのだが……。
[【有】が設定した踏み台、よくてバックアップ。それがメインになって【邪神】相手に【有】が燃えると思えない]
『ん。ゲームプレイでのランダム。音ゲー開始』
『上木悟まで性能落とした時に、落ち込み易』
『シュアよ、精神治療については後からでも構わんだろう』
[ゼノ・クラックの方は何かと言えば、正当な裏切りと実験的虐殺をしたかっただけ。ゼノムは丹精込めた最強王者、最終兵器……]
そこまで言って、違和がある事に気がついた。
何故、自分は【有】の思考を当てた気になっているのかと。ゼノムもゼノも普通に変態だったが、だとしても上位時空存在の嘘っぱちロールプレイングの可能性だってあるのだ。それを何故……。
【おっ?】
【おぉー】
[チッ……お前ら聞こえたか?]
『ないぞ』
『ないけど?』
『何があった』
[分かった。済まないがしばらく私抜きでやってくれ]
『深刻だな。終わらせて来るが良い』
嫌な声が聞こえた。彼女達に誘爆させない為に、一旦、離れる。
【ほらな、俺だって出来るんだよ】
【お前は馬鹿だと思っていたよ】
【あ? 効率的に下半身のセンサーを使っているだけだ。馬鹿ではない】
【この完全変態】
そして私が来た事を知っておきながら、この会話の対象外にしていくスタイル。視線(?)と言語が合わねぇんだよ。
【完全なる変態とは……よくやった、俺の左脳の大脳新皮質】
【神に頭があるんですか?】
【頭と話しているだろ?】
【新しい顔来ませんかねぇ?】
【実際、同一個体だからそれ】
……キーワードは理解した。つまり私の【外】は独立しておらず、言わば【有】の理性として産み落とされていたのだと。
冷静に考えれば、適応力がありすぎる。上木悟が入る前でさえ変態性があった根拠にもなる。
それにしても【同体】であるのは……いや、【同体】に変えた可能性だって。
【そうか。コアからすれば機能別か】
【心臓君的な?】
[私は確固として此処に居る。【有】のお気にのゼノムのお気に入り。どうであろうと私のする事は、ゼノムの情報処理、魔法補助、身体補正。それで? 私に何を聞かせたかったのかな?]
【予想外すぎ】
【俺ってこんなに冷たくなれるんだね】
【興味なしには人間、こんなものだろ】
【あいやー、人間だったなすんまそっぷ】
そして鐘の音と共に【二柱】の気配が消えた。
情報のタイミングとそれからの意義を思考する。次の機会に【やっぱ俺の中にも居たわ】【いつの間に入られてんだよ】とされる可能性を見越せば。
[迷惑な考えなしだな。ルーツの変更などと]
『ククラ、無事?』
[心配するなシュア。【有】とさえ体を共有していた事実を、知らされただけだ]
それなりに長い時間を使ったようだ。生存確認の為にシュアが話しかけて来る。
『ふぇ?! 【外】にククラ居ないの!!?』
『これはまぁ、難儀なものよ』
『【有】の本能と理性か……7:3あれば良い方だな』
『9:1の可能性』
ゼノムや私を【有】の投影だとすれば、比率の偏りは必ず発生する。そして性質から見て、理性となりうる部分が少ないのは確かだ。二度寝の寝起きに女神を犯すような存在だからな。
[決戦の時に【邪神】が口走らない……ない]
『ゼノムに限って…いや【外】での友人関係に対しては、乱す楽しみがあるのだろう』
『バレたら私達、どうなるのかしら?』
[百年単位での刑期を考えておけ。内容は……待て、私が考える事になりそうな気がした]
『夜伽はなくなるなぁ』
『それは、解放されている魂の観察の禁止でもあるのか。困るな』
【奴ら】は自由である。下位の存在に行くしわの調整など、知らない位に。




