合わせ
ダチはやはりカオスだ…
今配信は大成功中の大成功だったのでは、ないだろうか。
[私は過労中の過労だったがな!]
「はて? ノリノリで企画を増量させたのは、君のはずなんだが」
[てめえのまんまじゃ、同接数を稼げないからな]
「自分で増やして圧殺されかかるのワロス」
今回、行ったのは『主人公集ver.1』。比較的マイナーか古い作品の主人公を、一ヶ所に集めた。あのキャラがこんな話を聞いたらこうなる! という妄想を実現させたのだ。
全員、最終回後の為、非常に大人な対応であり事件はなかったが、視聴者に『尊死』が頻発していた。作者が『マジでキャラが勝手に……もう外伝なんて書く必要ない』と言っていたが、殺害予告の手紙が送られてないか心配だ。
「次回は転生・転移モノでやろう」
[What country?]
「I'm Japan」
[日本かよ]
「クソワロタ」
[あぁ~、無理矢理に召喚されて『俺っ! まだしなくちゃいけない事があるんだ!』とかなって]
「性能最上位が時空の壁を壊して解決しに行くんだよなぁ」
[矛先がこっち向くんだよなぁ]
「そこでDMMORPGの告知さ!」
[尖兵にする気、満々で草]
ノウハウがプレイヤーにも出来た頃だし、そろそろ協力プレイも導入して良いと思うんだ。勿論、『主人公集ver.2』の出演者をログインさせて、実質、レイドボスにするつもり。何故なら大概、魔王の素養があるからね。
[ワイらもログイン可能じゃろ?]
「【邪神】感知したらサーバー落とすって、告知しておいて」
[せやな]
そういうゲームシステムにすると【邪神】が出やすくなる。【アイツ】の最も表層の行動は、辻回復だからな……HP、MPをモンスターとプレイヤーの両方に掛けていくスタイルの。
「ついでに戦争も代理で済むようにするか」
「戦闘機、ロボット、歩兵、ヘリ、潜水艦」
「ステージに荒野を入れて、注射もフライパンも装備だ……クレア、何用?」
ククラと話をしていたつもりだが、いつの間にかクレアまで参加していた。用は予想しているが、素材の保有魔力量の装填かもしれない。
「RX」
「良くやった。次は時空要塞だ、居住区も必要だからこれまでとは違った難しさがあるだろう」
「……」
[〈金光鎚〉の使用を許可する]
「情報管理者より使用許可。これより殲光のチャージに移ります」
報告を先取りしたツケで、結構な兵器を持ち出された。確かこれ、ルーシーとオークゥが素材提供しまくっただけあって、直撃すればアロクルが十日間ボディの生成が不可能になる位の、ダメージを出せるんだったか。
「OK OK.それはそうと遠隔で回避不能にしているのが、三…いや、四人居るな」
「それが?」
「嫁同士での協力に良さを感じていた」
「へぇ」
そしてクレアが鎚を振り上げる。塔に恐るべき衝撃が走った。俺は地球から射出され、宇宙空間を漂う。
「◼️◼️◼️◼️◼️◼️」
「…お前、本当に何処にでも居るな」
「◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️」
「アニメ化された方の呼び名で定着すんの?」
「◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️」
「納得だわ」
〈キテル〉との再会だ。とはいえ封印とも言える海から離れた事で、その姿はより上位の存在に近付いている。
「◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️」
「発露すれば全てを〈無〉に帰すからな…存在しているのも【外】だし」
「◼️◼️」
「考えるだけ無駄だな。漫画のコマの外から攻撃を行おうが、我々からすれば二次元での争いに過ぎないのだから」
「◼️◼️◼️」
「しっかし、翻訳を通す必要があるとはな。やはり神話存在は格が違うわ」
【邪神】に限らず【外】の存在とは総合的なものだ。例えそれらを明確に記した文が、何かの文の後に書かれたものだとしても、何かに先に降りていただけという【全くもって屁理屈である】。
「「ゼ~ル~!」」
「◼️◼️◼️◼️」
「俺が連れて来たんだ…正妻戦のジャッジを推されている」
「◼️◼️◼️◼️」
「そうだよゼル!」
俺の帰りが遅いのを心配したのか、シュアが両方とも飛んで来た。そして〈キテル〉の提案を呑んだようだ。
「俺が微妙に良くない」
「え~? ヤハラもクレアも対応したんだよ?」
「大丈夫! あんな〈無〉の時間で、精神崩壊からの消滅が無かったゼルなら!」
愛すべき嫁の統一……本来ならば既に一つに纏まっているのだろうが、なまじ彼女の【外】濃度が高いのと、究極的な時空断絶を行った世界から連れた事で、別々の状態を認識してしまった。
「うーん」
『もう一押しかな? 何しようか?』
『ゼルが思わず、まとめて抱きしめる事をしなきゃ』
『それなら貝だね。ほら見て、聞いてるからゼルが前屈みになってる』
そしてそういった、微細な不快感は眼福で塗り替えられる。
[やっぱ雄の神って下で活きてんだわ]
「ゼルは正直なだけ」
「魅力的な私達が……でも我慢した方が気持ちいいよ?」
「はぁ~、幸せだぁ」
嫁二人に撫でられて慰められるとかもう最高。けどこれから自分の手で融合させるんだ。
「それはそうと【お前は何をしているんだ?】」
【え?】【混ざったら面白そうかなと】【思いましてですね】
「【クソが】【俺の性癖に貴様を挟む気はない】【キック&ブロックだ】」
【は~】【ボディ案には】【抱けるとか言ってた癖に】
「【中身を暴露するな】【中身を】」
【暴露したって】【いいじゃないか】【邪神だもの】【なか__
面倒なものを排除し融合を進める。気付けば〈キテル〉は何処かへ、消えていた。




