参ったね()
明けましておめでとうございます。
「正月……三社参り……神社……さて、ここから導き出される事は分かるかね」
[お前ならやると思った]
一月一日0:00、俺はテンションが高かった。新たな年が始まる事で、異様な計画を実行するからだ。
「その通りだククラ……霊の実在が確認された今、私がしなければならないのだ」
[完全に趣味の男]
計画といっても全数調査のようなもので、検索は丸投げ。それでいいのか【神】とか言われるだろうが、気にしない。
[目的地設定が邪でしかない]
「大量の油揚げも持った、いざ!」
[駄目だこいつ……]
目的地とは稲荷神社……要はキツネが祀られている社、全てである。寂れていようが関係なし。というか修理や建て直しを、血涙貫通握り拳唇噛みで我慢しなければならない。
嫁達に止められているからな……『与え過ぎ』だって……。そんなんじゃ、マップ連動ゲーの宝箱の置き位置にしか出来ないじゃないか! いや、そもそも絶対神な奴がお供えする時点で、パワーバランスの崩壊とも言える。
なお、都合上〈殺生石〉は後回しである。現代対応されてたら、溜まったものを放出しちゃうからね。
[何処でもモフる気満々なんだよなぁ……]
「ブラシもある。なんなら浴室も創れる」
向こうも向こうで、厄が溜まっているだろうからしっかり対処する必要がある。武具類は大量にあるので問題なし。
意気揚々と家を出た。
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『まだ九州を出れないってさぁ、日本人は昔から獣耳を好んでいた?』
『掃除くらいはして良いよな』
『何で作法に入浴が……五感削除しよう』
「どうやら気付いていないようだ」
ゼノム宅にて、彼の妻が集まり監視をしていた。全員、見聞きで逃す部分がないように鋭く意識しており、直ぐにでも転移が可能である。
「アスカ、ブラシは気持ち良かった?」
「うん! 上手だったし」
年明けの全国ツアーは大きな意味を持つ。三社参りを近所の確定とするならば、神王が一国の社を巡った時には……日本は領地としての加護を享けるだろう。
「急速な世界改変は一時的に逃れた」
「後は三箇日の終了まで、偽物である事に気付かれなければ」
化身としてアスカを使い、このままゼノムを騙し切れば、日本は突如の魔力の奔流に曝される事はなくなるはずだ。
『秋葉原は最高やで』
「……神都が出来そう」
「仕方あるまい。見よ、ゼノムより涌き出る陽気を、何人も止める事は出来ぬ」
「〈色欲五十四手〉出ます」
だからといって、道中に何も起きないはずもなく。やはり彼は監視が必要である。
「我々の苦悩を【外】は娯楽と言う」
「ならばせめて克明に」
王者は暇潰しでさえ、多大な力となる。【外】の目的ははっきりして、楽しむ為の一つのみ。であれば、全てを綴るのが内側の仕事なのだ。
追記:何か……疲れているのか? 俺




