83話
遅くなりましたが最新話です!
しばらく糖度多めに出来たらなと思っています!
83話
「お、これよくないか?」
「どれどれ?」
「この3年1組のパスタ専門店ってやつ」
「パスタかぁ。うん!いこいこ!」
「お?薫と美琴今からデートか?」
「拓海か、あぁ、いまから昼食べに行くとこだ。」
「お前達さっきまで店番してたもんな。若干昼過ぎてるから今なら空いてそうだし楽しんでこいよ!」
「あぁ!」
「うん!」
「あ、そうそう二人に言うの忘れてたことがあるんだ。」
「「なんだ(なに)?」」
「明日の」
「「明日の?」」
そこで拓海はニヤニヤしながらこう言った。
「明日の10時から開催されるベストカップルコンテスト略してベスコンにエントリーしてあるからがんばれよ!
それと、これはベスコンの出場概要が書いてあるから読んどいてくれよ!じゃぁな!」
そう言うと走り去っていった。
ん?ベストカップルコンテスト?
「お、おい!」
「行っちゃったね」
「あぁ、とりあえずご飯食べながらこの出場概要読んでからどうするか決めないか?」
「そうだね。ここでこうしててもどうしようもないし。」
「じゃぁ、向かうか。」
「うん!」
オレと美琴は3年1組の教室へ向かった。
「3年のフロア気合い入ってるね!」
「そうだな。高校生活最後のイベントだけあって気合い入るんだろうなぁ。」
「ねぇ。あ、あそこ1組じゃない?」
「ホントだ!昼もだいぶ過ぎてるからならんでは居ないみたいだな。」
「並ばなくていいのはうれしね!お腹空いてるからいつお腹が鳴るか心配だよー」
「あははは」
「笑わなくてもいいじゃない、もう」
そう言って美琴は頬を膨らませたので
「っぷ、ちょ、ちょっと手でほっぺた挟むからふいちゃったじゃない!」
「ごめんごめん可愛かったからつい。」
「もう、薫くんたら」
「さぁ、行こうか。」
「うん!」
オレと美琴は周囲からの視線を気にせず1組へと入った。
「「いらっしゃいませ!」」
「二人いいですか?」
「はい。それではこちらの席へお座りください。そちらのメニュー表をみてパスタをお選びください。決まりましたらお声をかけてください。」
「はいわかりました。」
「さて、何があるかな?」
「けっこういろいろあるみたいよ」
「お、本当だ。王道のナポリタンにカルボナーラ、ミートソースは当たり前で和風キノコパスタにスープパスタとかもあるんだな。」
「これだけあると迷うね。」
「あぁ、そうだよなぁ。んーオレはやっぱりミートソースにするかな。」
「そしたら私はたらこにしようかなぁ。」
「たらこもうまいよなぁ。」
「だよねぇ。」
「じゃぁ決まったし頼むな。すいませーん」
「はーい」
「えっとミートソースとたらこのパスタを一つずつお願いします。」
「はい、ミートソースとたらこのパスタですね。少々お待ちください。」
「はい!」
先輩が厨房にオーダーを行いにいったところをみはかりオレはベスコンの概要の書かれた紙を取り出し机の上に置いた。
「あ、ベスコンのだね。」
「あぁ、ちょっと読んでみよう」
しばらく目を通しさっと見てわかったことはこんなところかな?
日時:○月△□日10時
場所:晴ならグラウンドの特設ステージ
雨天時は体育館
ルール:カップルであること
特設ステージで紹介のあとは校内自由で
イチャイチャ度を競ってください。
13時より投票を行い15時の閉会式に
結果を発表します。
ふむ、こんなところか。
「どうおもう?」
「んー、紹介されたあとだったら普通に過ごしてればいいんじゃない?別に1位狙ってるわけじゃないし?」
「そうだよなぁ。」
「お待たせしました。ミートソースとたらこのパスタです。ごゆっくりお召し上がりください。」
「「ありがとうございます!」」
「はい♪」
「「いただきます」」
「お、ミートソースうまいなぁ。」
「たらこも美味しいよ!食べてみる?」
「いいのか?」
「うん!あーん」
「あぐ、うん!うまいな。オレのもほれ」
「うん美味しいね!」
オレと美琴はパスタを堪能して会計を済ませて廊下へと出たのだがなんだか周りの雰囲気が暖かかったのはなんでだろうか?
「さて、つぎどこいく?」
「んーそうだなぁ、デザート食べたい!」
「デザートかぁ。」
オレはパンフレットをみながら考えていると良さげなところを見つけた。
「ここに行ってみないか?」
「ん?どこ?」
「このケーキ喫茶ってとこ、いかにもデザートありますって感じじゃないか?」
「そうだね!いってみよ!」
オレと美琴は喫茶店へと向かった。




