80話
80話
『それではパーティー戦第2試合はダンジョン運営委員会VSおいでよムキムキの森です。それでは入場です!
ダンジョン運営委員会は前回イベントで活躍したヤサメ選手率いるチームで事前インタビューしたところ今回は自分達が運営する“南の森のダンジョン”を宣伝するために優勝する!と意気込んでおりました!
対するおいでよムキムキの森ですが我らの筋肉の前に物理攻撃など効かぬ!とのことです!
それでは、そろそろ試合を始めたいと思います!準備はいいですか!』
「いつでも!」
「こっちもいいぜ!」
『それでは始め!』
「弓なと我らの筋肉には効かぬよ!先手は譲ろう!さぁこい!」
なんか物理と勘違いしてるみたいだからさっさっと終わらせてあげよう。
「あっそなら遠慮なく、影分身!自動追撃!収束!火矢雨!」
チュドオオオオオオオオオオオオオオオオオオン
『し、試合終了!勝者ダンジョン運営委員会です!それにしてもえぐい!
気を取り直して勝利の一言をお願いします!』
「皆さん「ヤサメ君酷い!僕の出番は!」それは次あるからさ」
『えっと、少し揉めていたようですが改めてどうぞ!』
「皆さん!南の森のダンジョンは今日からリニューアルオープンします!
内容は1~5階まで低レベルで遊べるクイズ&ダンスのアトラクション仕様となっております!皆さんこぞって来てください!また、元々のダンジョンはアトラクションをクリアすると行けるように入り口にワープ装置を置きましたので悪しからず!」
『えーホントに宣伝してるよ。それでは皆さま両パーティーに惜しみ無い拍手を!』
こうしてオレたちの初戦は勝利で飾った!
□ □ □ □
「だから悪かったって」
「次はやらせてよ?絶対だよ?」
「そうですよヤサメ様!私たち従者の立場も考えてくださいよ!」
「わかったって!」
そう、いまオレはフリューゲルとアイリス、ルナに試合をなぜ一人でやったのか(楽しんだのか)を問い詰められて次の試合では皆が活躍出来るように約束をさせられてからも責めらられているところだ。
「はいはい、皆そこまでヤサメ君も反省してるし許してあげて?」
「しょうがないなぁ。ミトが言うならいいよ」
「「ミトお嬢様わかりました!」」
なんでミトの言うことは素直に聞くんだよ・・・
「それより試合見ておこうぜ!対戦するときの為にさ」
「うん!」
「「「はーい」」」
んー、フリューゲルの返事はわからんでもないけどルナとアイリスのは納得いかないなぁ・・・
それから暫く試合を観戦して今日の予定であるパーティー戦の全8戦が終わった。
次の試合は明日抽選を行いするらしいのでこれで帰ってもいいようだ。
「この後どうする?」
「会場周辺で屋台とかやってるから観ていかない?」
「屋台かぁ、屋台で思い出したけどもうすぐ文化祭だな。」
「ヤサメ君各種機械のレンタルとか大丈夫?」
「ん?あぁ前日に持ってきてもらう段取りになってるから大丈夫だぞ。」
「そっか、それならいいね!」
「あぁ、それから思い出したけど今日投資してる果樹園から梨が届くんだった!」
「え!梨?梨すきなんだよねー早くログアウトしよ!」
そうしてオレとミトは慌ててログアウトするのだった。
「お、届いてる届いてる!」
「開けてみよ!」
「あぁ」
オレは送られてきた段ボールを開けて中身を確認すると中には何種類かの梨が入っていた。
「なんか、説明読んでるとあまり聞かない品種があるね。」
「だけど“あきづき”はしってるだろ?」
「うん、さっぱりしてるのに甘くて美味しいよね!」
「あとは知ってるのだと豊水くらいか?」
「だね!豊水は少し酸味があるけど美味しいよね!」
「だな!豊水はコンポートとかにしても言いかもしれないな!」
「梨のコンポートとソフトクリーム・・・」
「おーい美琴ヨダレヨダレ!」
「あ、もう・・・」
そのあとオレと美琴は幸三さん達と梨の食べ比べをした楽しんだ。