57話
本日分です!
57話
オレたちは世界樹の頂上へとやって来た。
午後からダンジョンをクリアしてからきたので時刻はすでに17時となっているため長い話じゃなければいいなぁとか考えながら世界樹の精霊を待つのであった。
『お待たせしてしまいましたね。お呼びしておきながら申し訳ありません。』
「いえ、そんなことはありません。
それで何のご用でしょうか」
『それでは、早速ですが改めまして世界樹のダンジョンのマスターとして登録致しましたのでよろしくお願いします。』
「それは前回お会いしたときにお聞きしましたが詳細の方は・・・」
『そうですね。先日根の守護をとお願いしたことを覚えておられますか?』
「「はい」」
『それでは詳しく話させて頂きますね。
まずあのダンジョンは本来秘匿され何人も立ち入ることが出来ないようになっていたのですが先日突然入り口が出現してしまう事件が発生しました。』
「それと守護がどう関係するのですか?」
『本来入り口がなければ入ることが出来ないので根を安全に外界から守りながら伸ばすことが出来るのですが入り口が出来たことにより外から外敵が侵入することも可能になり根を腐食させたりダンジョン自体を乗っ取り根を伸ばせないようにされる可能性があります。』
「それを守るのはわかるのですが世界樹の精霊であるあなたが管理し守ればいいのではないですか?」
『それは出来ないのです。わたしが最終階層のボス部屋に居たことからわかると思うのですが私はすでに管理者から体を張って守る役割へと代わってしまったのです。
ですので、善良なもので最初に踏破した方に管理者としてダンジョンを成長させ、根を守るために協力して頂きたいのです。』
「理由はわかりました。」
『それでは!』
「世界樹の精霊である貴方にはお世話になっているので受けさせて頂きます。それにオレたち他にも所有を保留しているダンジョンもあるので一緒に管理させて頂きます。」
『ありがとうございます!それでは早速ダンジョンの管理部屋へと送りますのでそこで管理用の装置があるのでそこで管理に関する説明をお読みください。
わからないことがあればそこから私に連絡はとれますので。
それと一度管理者登録すると街の中であれば転移出来るようになるなるので登録だけ先になさってください。
そうそう、装置ですが見た目球体の水晶です。』
「わかりました。それではお願いします。」
『はい!』
□ □ □ □
転移したようだ。
「ミトわるいな勝手に決めて」
「いいよ、どうせ主になってるしそれに私もお礼はしたかったしね!」
「フリューゲルも悪いな。」
「いいよいいよ!面白いし!」
「そっか、そしたらたぶんだけどあそこに見える水晶が管理装置だと思うから登録してしまおう!」
「「うん!」」
そして、オレは水晶に触れると
【ダンジョン管理者資格を持つ者の接触を確認】
【新規管理者として登録します。】
【登録者名ヤサメ】
【続いて同室内に資格を持つものをもう1名発見しました。同時に登録しますか?登録される場合触れてください。】
ミトは恐る恐る水晶に手を触れた。
【登録者名ミト】
【また、現在ここにいる者の出入りを許可しますか?】
【yes/no】
オレはyesを選択した。
【続きましてこれより管理者の許可が無いものは登録者以外立ち入りを制限しました。】
【続きまして管理者が出来ることの説明をおこないますか?】
「今は時間がないから後からでも大丈夫か?」
【可能です。それでは一度地上へと向かいますか?また、管理者の変更によりダンジョンの設定が完了するまで一時的に入り口を閉鎖いたします。】
へぇ、設定が終わるまで閉鎖されるならゆっくり確認できて外敵に狙われることはないのか?
【それではまたのお越しをお待ちしております。】
□ □ □ □
オレたちは街へと帰還した。
ふう、疲れた。
「さて、一回落ちようか」
「だね。」
「フリューゲルは・・・」
空に行ったのか・・・
「ヤサメくん、ごはん食べに今日うちに来る?」
「え?お祖父さんとお祖母さんいるんだろ?迷惑じゃないか?」
「大丈夫だよ。たまにはヤサメくん呼んだら?って言われたから」
「そうか?なら準備してから行くな。」
「うん!待ってるね」
そして、ログアウトしてミトの祖父母の家へといく準備をするのだった。