54話
少し短いですが本日分です!
54話
オレ達は40階から41階へと降りる階段の前に来ている。
一応前回41階へと一旦降りてはいるがこの場所のほうがフリューゲルも安心して休めるのでここを待ち合わせとした。
「フリューゲルまたせたな。」
「ごめんね。遅くなっ」
「ん?あーおかえり!そんなに待ってないよ!」
「ホントは昨日の夜来ようと思ったけど装備が出来たって連絡受けて取りに行っていたんだ。」
「へー、世界樹の力を感じるね。だけどまだ完全じゃないような感じだね。」
「ああ、名付けをしたら真の姿になるらしいんだけどまだ名付けしてないから本当の性能はでていなんだ。だけど前の装備からみたら数倍性能がいいから名前はゆっくり考えようかと思ってな。」
「ふーんそうなんだ。武器の名前は僕がつけてもいいかな?」
「オレは構わないけどミトは?」
「私もいいよ!」
「そしたら、考えておくね!」
「ああ!」
「うん!」
「そしたら、行くか。かなりきが進まないけど」
「だよね。」
「まぁ、僕にまた任せておいてよ!」
□ □ □ □
41階へと改めて降りてきた。
なぜフリューゲルが40階で休んでいたかと言うと、モンスターが出ないこともそうだけどこの階の天候が関係している。
「やっぱり嵐だよね。」
「あぁ、雨風、雷酷くてまともに進むのもつらいぞ」
「ちょっと見ててね!」
フリューゲルがなにか魔法を使うと雨風を感じなくなった。
「これは?」
「結界!これを体の周りに張って飛んでいこうと思います!」
「フリューゲルくんホントにすごいよね。」
「えっへん!」
ということでまたフリューゲルにのって進むこと数時間もうすぐお昼と言うところでボス部屋に着いたので倒してお昼にすることに
「さて、ボスはなにかな?」
『ヒョーヒョー』
「なにか聞こえない?」
『ヒョーヒョーヒョーヒョー』
「聞こえるな」
「あそこ、なにか黒い靄が見えるよ!」
「とりあえず先制攻撃するか!」
オレは矢の特殊効果を確認するために矢を射ることにした。
まぁ、拘束が非実体のものにも有効であると思ったのはなかば勘ではあるのだが・・・
ビュ!
すると、矢を機転にして蔓が生えてきて靄を拘束した!
「まさかホントに拘束できるとは思わなかったなぁ」
「さすが世界樹から作った装備だね。非実体まで捕まえるなんて僕も初めて知ったよ」
「ヤサメくんもフリューゲルくんも感心してないではやく倒さないの?」
「あぁそうだな。」
と話しているうちに靄が実体化した。
その姿は・・・
「あれって鵺か?」
「かな?」
「鵺って?」
「鵺は私たちの住む国の伝説の出てくる妖怪と言われるモンスター?で猿の顔に虎の体に蛇の尾があるものだよ」
「とりあえず拘束出来ているうちに倒すぞ」
さすがに実体化しているボス相手に拘束は長く続かないようなのでさっさと倒すことにした。
「一応モンフェロドール!影分身!自動追尾!収束!雷矢雨!」
チュドオオオオオオオオオオオン!
雷を何倍にもしたような地響きと音を鳴らして鵺を撃ち抜いた!
「ヤサメくん!鵺にたぶん雷は聴かないよ!」
「え?なんだって?」
狭いボス部屋でやった為に耳がキーンとなって聞こえない。
ミトがなにか言っているようだが・・・
「な!」
鵺が無傷でモンフェロドールへと攻撃していた。
今の攻撃が何事もなかったかのように、むしろ力を得たかのように大きくなったきさえさせて。
「なら雷がダメなら土だ!収束!土矢雨!」
ストン!と他の収束させたものと違うさっぱりとした音がした。
「ん?・・・!!」
ザシュ!ズサズサズサ・・・・
やべー、鵺の体に太い円錐形の杭が刺さったとおもったらそこから枝分かれしたトゲが内側かれ鵺を串刺しにして鵺を倒した。
「やべー土矢雨他と違うと思ったけど収束したらさらにエグい」
「ヤサメくん・・・」
「あれ、すごいね!僕驚いたよ!」
「オレも驚いた。それにしても雷が全く効かないとは思わなかったなぁ」
「鵺の別名雷獣だよ?雷と共に現れる妖怪が別名だから雷は無効というか、大きくなったところを見る限り吸収なんだろうね。」
「それでか。焦った。」
「それと!こんな狭いところであんなの射たないでよ!耳がまだおかしいよ!」
「あ、それ僕も思ったよ!」
「あ、ごめん」
そのあと夕飯が近いこともあって説教は10分ほどですんだけどボスを倒すより時間がかかった。
解せぬ・・・
オレたちは一度46階へ降りてからまた45階へ戻りログアウトの為に地上へと戻った。
それにしても46階もめんどくさそうなフィールドだったなぁ。
ヤサメとミトの装備名募集中です。
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