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118話

今週の更新はここまでです。

また、次週までおまちください。

118話




地上へと降りたオレたちはその足で北の2つ目のフィールドである岩石地帯その名も“岩の森”へとやってきた。



「フィールド名が岩の森だけあって見事に岩だらけだな。しかも身長より高いし」


「旅行雑誌で見た中国の武陵源みたい。」


「あぁ、そんな名前なのか。でもあれってまだ緑があるから壮大な風景だけどこれは完全に岩だけだからなんかこう殺風景だよな。」


「うん。」


「ねぇねぇ、ここ飛びにくそうだし殺風景だから少し手を加えてもいいかな?」


「フリューゲルくんなにするの?」


「ちょっとみてて。」



そういうとフリューゲルはもとの大きさに戻り口にエネルギーを溜め、溜めるの?!それってブレス!?



「ちょっとまっ」



オレの停止も間に合わず目の前には一直線の破壊の後が残っているだけとなっていた。


さらにいうと町が遠目に見える·····



「あー、スッキリした!さぁ行こう!」


「「やりすぎ!」」


「えー」


「まぁ、やらかしたものは仕方ない行こうか。」


「そうだね。」



こうしてオレ達は北側第2の町コロロックへとたどり着いた。



「なぁ、あんたたちかい?あれをやったの?」



町へ付くと見知らぬプレイヤーから声をかけられた。

まぁ、目立つからな·····



「まぁ、事故で?」


「わざとじゃないならいいがまたこの町を復興させるのは大変だから気をつけてくれよ?」


「はい、すみませんでした」



んー、あぁ、そうか。 

初回イベントのとき確か南以外の町はほぼ壊滅状態から復興させたんだったな。


流石ゲームどれだけ破壊されていたかわからないけどここまで元に戻るとはすごいな。

元をみてないけど。




「悪いことしちゃったね。」


「だな。多分さっきのプレイヤーは初回イベントのあと復興に尽力した人なんだろうな。」


「そういうのあるからフリューゲルくん今後は気をつけてね!」


「わかったよ。今度からもう少し手前で消えるように手加減するから。」


「そういうことじゃないけど、もういいや。」


「それより町を見てみようよ。」


「そうだな。」



町を見て回っているのだけど特に見るべき所はないようなので一旦ギルドへと向かうことにしたのだが途中で路地に入ってしまい道に迷っていると、ある張り紙を見つけた。



「“求む、弓の達人。われこそはと思う者は扉をノックせよ!”ねぇ。」


「どうせ暇だしノックしてみたら?」


「そうだな。してみるか。」



トントン



「表の求人?を見てきた弓使いです。誰か居ますか?」


「おー、良かった待っていたよ。さぁさぁ、中に入ってくれ。」



中から出てきたのは30代くらいの男性だ。



「まぁ、とりあえず入ろっか。」


「うん」



オレたちは室内へと入った。案内されたのはリビングのようでちょっと待ってと言われ待っているとお茶を持って来てくれた。



「さて、お茶でも飲みながら聞いてほしいのだけど何故弓の達人を求めるかというとこの町へ来たならみたと思うけど岩の森に乱立する岩の頂上に巣食う岩山鳥を数羽獲ってきてほしいんだ。」


「巣食うなら上に登って獲ったらだめなんですか?」


「あぁ、岩山鳥はとても美味しい鳥なんだが縄張り意識が強く近くに行くと身体を硬化させて岩の用に硬くして襲いかかってくるんだ。だから遠くから弓で一撃で倒さないと食べれない。

そして何より能力が高い弓使いではないと一撃で倒せず身体が硬くなり食べれなくなるんだ。

そして何より強い。レベルで言うと60は最低ないと矢が刺さらないからよろしく頼むよ。」


「え?このあたりの平均って10くらいとかじゃ?」


「あぁ、そうだが岩山の上にいるのは平均60だから」


「へぇ。ここはそういう仕掛けになってるのか。確かに低レベルだと岩山にやすやすと登れないレベルで高いからそういうこともあるのか。

でも、今までどうやって獲っていたんですか?」


「狩猟していた弓士の人が寿命で亡くなってね。」


「あぁ、そういうことですか。とりあえずやってみるだけやってきますね。」


「ヤサメくんやる気出してるけどちょっとメニュー開いてアイテム一覧見てみて?あと、ソートは新着順にしてね。」


「え?なんで?」


「いいから。」



んー、なんだろ?

えっと?ん?ん?

岩山鳥の肉✕53?



「え?なんで?」


「フリューゲルくんがやらかしたでしょ?それでだと思うよ。」


「へぇ、はぁ、そしたらこれを渡すか。」


「あのう、実はいまいくつか岩山鳥の肉を持っているのですが·····」


「ほんとうかい!?」


「え、えぇ。」


「ちょっとまっててくれよ。今保存用容器持ってくるから。」


「は、はい。」


「お待たせ。さぁ、だしてくれ!」


「では、これを。」



オレたちは端数分としてオレが3、ミトが2、フリューゲルが1を出した。



「おー!こんなに沢山!ありがとうございます!これで来週ある復興完了式典でだすメインの料理が作れますよ!」


「それはよかったです。」


「それでは、お礼ですがこれを。」


「はい、ありがとうございます。それでは失礼しますね。」


「えぇまた何かあればよろしくお願いします!」



こうして、イベントクエストが終わった。

ちなみに報酬は、岩山鳥をつかった料理のレシピだった。






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