103話
常日頃より、誤字の指摘ありがとうございます。
ですが、ヤサメの「オレ」はあえてそうしていますので誤字では御座いません。
修正報告に出さないようにお願い致します。
103話
「これは、再生能力!?」
「でも、再生というより巻き戻っているような気もするけど・・・」
「それより来るよ!」
エンシェントトレントの再生が終わると同時に根を触手のようにうねらせて捕まえようと迫ってくる!
「マジックアロー!」
迫り来る根をマジックアローで打ち落としていく。
「このままじゃじり貧か!」
「私が結界で防ぐからその間に攻略法を見つけて!」
「わかった!」
「うん!」
オレとフリューゲルでいろいろと攻撃を仕掛けてみるがすぐに再生されてしまい攻略法が・・・
「くそ!」
「どうしようか?」
「ねぇ、二人とも再生するときに光るところがあるんだけどそこを狙ってみて!」
「それはどの辺りだ?」
「毎回ランダムみたいだからどことは言えないけど再生が始まる一瞬光るの!だから二人でタイミングを合わせてやってみて!」
「そしたら僕がブレスを使うから光ったところをヤサメがねらって!」
「おう!」
「いくよ!━━━guaaa」
フリューゲルのブレスによりエンシェントトレントの表皮がボロボロとなった。
「どこだ!」
「ヤサメくん!木の上の方を狙って!」
「あそこか!━━マジックアロー!!」
マジックアロー目標に向かい飛んで行き・・・
パリン
『Gugyaoooooo━━━━』
苦しげに叫びと共にエンシェントトレントは消滅した。
「ふう、なんとかなったな。」
「だね。新しいエリアからはこういうギミックみたいなのが増えるのかな?」
「ありそうだなぁ。」
「いやー、それにしても厄介なトレントだったねー」
「ホントにね。」
「そういえば、目的のものは手に入ったか確認しようぜ!」
オレとミトは目的の木の極魔力結晶を一つずつ手にいれることができたが、どうやらこの結晶はログを見る限り初回特典で必ずドロップするがその後はごく稀にドロップする魔力結晶のようだ。
通常は木の高魔力結晶が確定でドロップするとこのことだ。
他にはこのトレント特有の木材やラストアタックの特典と思われる時の魔力結晶なるものも手にいれることができたのでこれは、ミトにどうするか聞くとそのまま持ってればいいよというのでとりあえずオレが持っておくことになった。
□□□□
街に戻った俺たちはクーペの所へとやって来た。
「お帰りーだぞ!それで手に入ったのp(^-^)q」
「うん!一人1こずつだけどね!」
「それと、こんなのも手に入ったぞ。」
と、オレは時の魔力結晶をクーペに見せた。
「これは!?!Σ( ̄□ ̄;)」
「すごいのか?」
「すごいぞ!師匠からおとぎ話程度に聞いておけとか言われた結晶だぞ!( ̄▽ ̄;)」
「へぇ。それでなにか作れるのか?」
「実はそれがあればヤサメくんの矢筒が強化できるんだぞ!(ゝω・´★)」
「でも、クーペちゃん矢筒用の結晶も渡したわよね?」
「それは装備のステータスへの補正値を上げる強化用で今回のは矢筒に登録する矢の種類を増やすための材料なんだぞ!(ゝω・´★)」
「それができればどうなるの?」
「ヤサメくんならわかるよね?」
「あぁ、かなり凄いことになるかもしれない・・・」
「よくわからないけどそうなんだね!」
「それじゃぁ、早速する?」
「「お願いします!」」
こうしてオレたちは新たな装備への期待を胸にこの日はログアウトした。