99話
99話
オレたちは紹介された武器屋の前へとやってきた。
フリューゲルは宿にいると言うので部屋においてきたのだが暇していないかな?
中へは今か今かとそわそわしているクーペが最初に入るようだ。
チリンチリンと扉を開けると呼び鈴が鳴り響いた。
「いらっしゃいませ。本日はどのような武器がご入り用でしょうか?」
と、店の人から言われた。
「魔力結晶を使った武器を見たいんだ。」
「そちらでしたらそこからそこまでになりますのでご自由にご見学ください。手に取りたいものがあれば一言かけていただけるとたすかります。」
「はい!」
オレとミトは近くにある剣をみるがあまり違いがわからないがクーペには魔力結晶を使ったものと使わないものがわかるのか目をキラキラさせて見ている。
しばらくすると奥からこの武器を作っていると思われる男性が出て来てクーペをじーっと見ている。
「なんか、クーペちゃんロックオンされてない?」
「あぁ、だよな?」
「なにかクエストが発生するのかな?」
「かもしれないからオレたちは手伝えることをやろうな。」
「うん!」
暫くそんなクーペと男性を観察していると男性がクーペに近づいてなにやら話している。
距離はそこまで離れていないのに聞こえないのはなにかのイベントかもしれない。
そのうちにクーペは男性と店の奥へときえていった。
「いっちゃったね。」
「あぁ、暫く待っていようか。」
「それしかないよね。」
それから店の端で邪魔にならないようにミトと話していると
「お待たせ!(ゝω・´★)」
「お、なにか収穫でもあったのか?」
「あったよ!(o^-')b !」
「それでどうにかなりそう?」
「えっとね、二人にはお願いがあるだよ!m(._.)m」
「なんだ?」
「私を護衛して高魔力結晶を最低4こ入手して持ってこないといけないんだぁ。(。´Д⊂)」
「そんなことか。まかせてくれよ。」
「だよね!」
「ありがと!p(^-^)q」
「それでどこにいけばいいんだ?」
「それはね・・・( ̄ー ̄)」
「「ゴクリ」」
「東西の最奥にいるモンスターが高魔力結晶を落とすことがあるんだって。( ̄▽ ̄;)」
「落とすことが有るってことは落とさないこともあるのか。」
「まぁ、この手のクエストなら当たり前かな?」
「まぁ、そうだよな。」
こうしてオレたちは高魔力結晶を求めて狩に行くことになったのだがこの日は時間が押しているので翌日行くことになった。
□□□□
そして、翌日の夜オレたちは東側の門から草原へと向かった。
「昨日来たときはあまりよく見なかったけど咽かな風景が広がってるよね。」
「あぁ、街から程近いところは漏れなく畑になってるもんなぁ。」
「モンスター対策が大変そうだけどね。」
「モンスターは来ないよ!(o^-')b !」
「クーペちゃん、それはどうして?」
「モンスター避けの道具を設置してるみたいだよ!( ̄ー ̄)」
「へぇ、そうなんだな。」
そして、暫く進むと畑がなくなり草原へと風景が変わった。
そしてモンスターもちらほら見え始めた
「そういえば狙うモンスターの外観は?」
「おっきな鳥みたいだよ!(o^-')b !」
「鳥かぁ。」
「これは、あれの出番か?」
「かもしれないけど大丈夫?」
「いや、まぁ。」
話ながら歩くこと暫く、するとダチョウのようなシルエットのモンスターが見えた。
「あれかな?」
「とりあえず倒してみたら?」
「あぁ」
オレが弓で狙いをつけた瞬間かなり離れているにも関わらず・・・
「あ!」
「逃げられた・・・」
「ファイト!(o^-')b !」
「頑張るか・・・」