93話
明けましておめでとうございます。
本年も本作を宜しくお願い申し上げます。
93話
「なんか久しぶりって感じがするな!」
「実際はそうでもないけど、停滞していた冒険の続きができると思うと久しぶりって感じだよね!」
「ふーん僕はダンジョンでであったからこの辺りのことは知らないからたのしみだね。まぁ、空から眺めたことはあるけど、大きな河だよねー。」
と、そんな会話をしながらオレたちは第5エリアの町側から河をながめている。
最初一応作った船で行こうとおもったのだけど、フリューゲルが乗せてくれるというので船ではなく甘えて乗せてもらうことにした。
「さて、そろそろ背中に乗ってよ」
というと、普段は小さくなっている身体を本来の古竜の姿へともどした。
「やっぱりフリューゲルでかいよなぁ。」
「その時の状況に応じて大きさ変えてくれているけど本来の大きさだと全長20mほどかな?」
「そうだねぇ。そのくらいかな?でも僕はまだ若いからあれだけど長老とかになると100mはあるからねぇ。」
「それは、でかすぎだろ!」
「だよねぇ。だから普段は人間サイズですごしているんだよねぇ。」
「それより、早くいこう!」
「ミトあせりすぎだろ」
「だってー」
「でもそろそろ行こうか。なんか騒がしくなってきたし?」
「だな。」
そう、なんだかんだこのエリアまで進んできているプレイヤーは居るようでフリューゲルをみて集まってきていたりするから、面倒になる前に行くことにした。
「それじゃぁ、いくよ!」
そして、フリューゲルにのり飛び立った!
したでなにか騒いでるけどまぁ、しかたないよな。
「相変わらず空から観るこの世界はきれいだよなぁ。」
「だよねぇ。」
「さて、とんだばかりだけどもうつくよー」
「対岸までとてつもなく遠いって言っても飛ぶとすぐだもんなぁ。」
「ざんねん。」
「あそこに降りるからねぇ。」
「「りょうかい」」
さて、前回はここに壁があってボスも居なかったから引き返したけど・・・
「お、今回はモンスターがいるな。たぶんあれがボスエリアだよな?」
「みたいだね!」
「さてさて、ボスはなにかな?」
俺たちはボスへと近づいた、そこにいたのは・・・
「「蟹?」」
「かにだねぇ。」
そこにいたのは4tトラックほどの大きさの大きなカニがおり、お腹には卵がたくさん抱えられていた。
「あれ、いやな予感がする」
「たしかに。」
「まぁ、早く倒したらいいんじゃない?」
「だよな!」
と、戦闘を開始しようとすると蟹のボスはいきなり土を体に纒だした。
「これは!」
「とりあえず、足止めのために樹矢雨!」
すると、矢が着弾したところから樹が生え蟹を拘束していくが・・・
「ながくは持ちそうもないのか!」
「結界で閉じ込めるからその間に!」
「あぁまかせろ!」
「二人とも!ルナとアイリスが注意を引き付けてるけどなにか様子がおかしいよ!」
「な!卵がかえるのか!」
蟹の腹に抱えられていた卵が次々とかえっているこうけいがみえた!
「まずい!とりあえずミトは結界を!」
「雑魚は僕にまかせて!」
「たのむ!」
フリューゲルがブレスで子蟹を倒している間にミトが結界をはり、オレは!
「影分身!自動追撃!収束!融合!火雨矢&氷矢雨!」
ズッドオオオオオオオン!
着弾と同時に大爆発が起きて結界が軋むがなんとかこらえた。
【南の第5フィールドボスが倒されました。】
そのなかはというと外に抜ける力が全て圧縮されたことで跡形もなくボスは吹き飛んだようだ、さらに・・・
「結界とのコンボがやばすぎる。」
「たしかにねぇ。まさかこんなことになるとはおもわなかったわよね。」
「やりすぎだよー。池ができてるじゃないか。」
「まさか地形が変わるとわなぁ。」
「ね。」
「さて、進むか。」
「つぎはどんな町か楽しみだね!」
オレたちは、ボスを倒しその先へと進んだ。