サブクエ#6
短くなりました
「キャア!だ、だれかー助けてー!」
助けるのはいいのだが、確か,襲われているのは王女。盗賊を倒した後は王宮に案内されて…
「面倒だから、終わったらすぐ逃げよう」
走りながらそんなことを言っていると、前方に標的が見えてきた。
よし、ここは時間魔法だな。
【経過時間:10/1】
この効果は、自分にとっての10秒を対象の人物に対して、1秒にするというものだ。
おお、周りがスローモーションになっている。
盗賊はすべてで7人。王女側は護衛が2人。どちらとも深い傷を負っている。
俺は、闇黒魔法と獄炎魔法を組み合わせた技を放ってみる。
【闇炎の裁き】
うわー。技名が厨二すぎる。もし詠唱していたら恥ずかしすぎて死んでるなこれ。
そんなことは置いておき、この魔法を盗賊全員を対象とし、放つと黒く禍々しい半透明な球が空気中で生成され、対象へと向かっていく。
その球が、着弾すると同時に盗賊全員が塵となった。
そして、少し離れたところで時間魔法を解除した。そうすると塵となった盗賊は風に吹かれ、跡形もなく消えていった。
王女たちは唖然としていた。
「さて、無事終わったし、メインのクエストに戻るとするか」
ボギッ
「あ」
木の枝を踏んでしまった。
王女たちが一斉にこちらを向く。俺はこの場を離れることだけを考え、すぐに行動した。
【エアー】
俺は風魔法の『エアー』に全力を尽くし、音速を超える速さで逃げる。
「黒の装備に、白い剣…」
何か聞こえた気がするが、気にせず逃げるのを続けた。
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「よしこれでクエストは完了か」
無事逃げ切った俺はメインのクエストを完了し街へと帰る。
「はいこれ、ゴブリンの魔石です」
「はい。かしこまりました。それではクエストの完了です。お疲れさまでした!」
「あ~あ、何にもやることないし一旦宿に帰ろうかな」
といい宿に帰るのであった。
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「ええ。漆黒の賢者様です。黒色のボディアーマーに白の輝くような大剣を装備しておりました」
「わかりました。すぐにでも捜索手配をいたします。ちなみに漆黒の賢者とは?」
「はい私がつけました。それより捜査の方、宜しくお願い致します…」