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コモンセンス・アウト  作者: ゲン
3/7

王都ディヴァイン#3



「はぁぁ…ここどこ…」


とりあえず2時間くらい歩いてみた、が、一向に街が見つかる気配はない。

てかなんでこんなに疲れるんだ...

もしかして、


「体力ってそのまま?」


異世界にきてそれはやばいな。

あ!


『万物創造:ステータス創造:体力』


そういって、ステータスの欄を確認すると、MPに隣に〈体力〉の項目が増えていた。

初期値が500/500だったので、


「ここは改造で…」


俺は改造で、500/500を∞/∞とした。するとさっきまでの疲労感が癒え、みるみる回復していった。


「よし、気を取り直して早速、歩k…」


あ。


スキル使えばいいじゃん。

やばい。俺の頭の悪さがにじみ出てた。

そうだよ。スキルを使えばいいんだよ。

とりあえず、今は失望するより…


まずはナビ。


《はい。お呼びでしょうか》


「人がいる街ってどこにある?」


《ここから東に100㎞離れた場所にあります》


「遠っ。てか東ってどっち?」


《後ろの方向です》


「…真逆に向かってたわけね。

よし、じゃあここからは…」


俺は後ろを向き、心の中で『空間』と唱え、「98㎞先へ」というと体が白色の光に包まれ

光が収まると周りはさっきまでの光景とは異なり前方には人工的に作られたであろう壁が

建っていた。


「うひょ~・・・」


俺はそれを見て感激していたが、すぐ我に返り、街への入り口へと向かった。


門まで残り500mくらいになるとそこがどこなのかがわかってきた。


「王都…ディヴァイン…」


王都ディヴァインとは、〈スカーレット・クロウ〉のプレイヤーが戦闘に向けての準備など憩いの場として親しまれた場所だ。


「本当に、ゲームの中なんだな…」




門まで行くと両端に立った門番が話しかけてくる。


「おい、ギルドカードを出せ」

「すいません、持ってません」

「なんだ、王都が初めてなのか。よしじゃあこの水晶玉に手をかざすんだ」


待てよセリフがNPCと同じじゃないか、なんて思いながら手をかざす。ちなみにこれは犯罪歴を調べるもの。

勿論のこと、何の異常もなかった。

俺が門を通ろうとすると、


「楽しめよ、あとギルドカードは早めに作っておいたほうがいいからな」


と、門番が言った。


なんだ、ただの人間じゃんかよ。


俺は礼を言い王都へと入っていった。


王都の建物は、洋風でヨーロッパにありそうな感じで、地面は土。

お店などの建物はわかりやすいよう看板などが立ててある。


しばらく歩き、目に留まったのがギルドだ。

周りの建物とは違い、とても大きかった。外見は木造の建築で、入り口には巨大な扉がある。


「せっかくだしギルドに登録しよう」


扉を開けると、中央には受付、左右にはテーブルが置かれており、酒を飲んでいるものパーティで会議をしているものなどがいた。

俺はそのような連中にかまわず、受付へと向かった。


「すいません、ギルド登録がしたいんですけど」

「はい、冒険者として登録なさいますか?」


受付には、「可愛い」ではなく「美しい」女性がいた。


「あ、はいお願いします」

「かしこまりました。ではこちらの紙にお名前、種族、血印をお願いします」


俺は名前と種族を書いた後に渡されたナイフで指をやさしくなでた。

そして規定の場所に血を垂らすと、


「少々お待ちください」と言われた。


それと気づいたことなんだが『物理攻撃無効』があっても、故意のものだったらできるっぽい。


「お待たせしました。これがあなたのギルドカードとなります。ランクなどについての説明はいりますか?」

「大丈夫です」


といい俺はギルドを出た。俺が渡されたのは鋼、つまりスチールのギルドカードだ。

この世界のギルドには、E~Sまでのランクがあり、Eはスチール、Dはアイアン、鉄、Cはカッパー、銅、Bはシルバー、銀、Aはゴールド、金、Sはプラチナ、白金といったギルドカードに分かれている。それと、ランクはレベルで決められる。

Lv.10以下がE、11~20がD、21~30がC、31~50がB、51~70がA、71以上はSとなる。どれもその既定のレベルを越したらギルドへ行き、ランクが上がる。


それよりも、この世界にきて何にも食べてないしなんか食べよう。


店を探して歩いてる途中で屋台のような場所があったので、それですませることにした。


「おじさん、なんかおすすめある?」


その屋台をやっていたのはドワーフの男だった。


「ん~ゴブリンの串焼きなんかどうだ?」

「じゃあそれを…5本ください」

「毎度」


渡された、ゴブリンの串焼きというものを食べてみる。

ゲームには、こういうのがなかったので正直楽しみ。

早速肉を口に入れる。するとそれは舌に触れた瞬間、タレの甘みが広がり、肉を噛むと

ジューシーさとちょうどよくマッチして感じたことのない旨味が口の中に広がった。


「うんめぇ~!!」


と、思わず叫んでしまうと周りの人たちが俺に注目した。

俺は顔を赤くし路地裏へと隠れた。


何分か経ち周りを確認すると、俺がゴブリンの串焼きを買った店に大行列ができていた。

おれすげぇ、なんて思いながら急いでその場を去る。

そのまま、宿屋へと直行した。


宿屋に着き、扉を開けるとそこにはエルフが待っていた。


「いらっしゃいませ。どのくらいの期間ご利用になりますか?」

「と、とりあえず1週間お願いします」

「かしこまりました」


とエルフが言い、部屋へと案内された。


部屋はきれいに整っていてふつうにいいところだった。

そして俺はベッドに横になりこれからのことを考える。


「とりあえず明日はこの世界になれよう」


と軽く決めたところで、俺は夢の中へと落ちていった。








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