表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

真剣に読まないように。

針と春。

作者: caem

つらづらと。




 たった一瞬


 その時だけ重なりあう


 いつも


 すれ違う


 いつも


 想いは届かない


 追いかけて


 追いかけて


 逃げて


 逃げて


 形は不慣れ


 祈りは曖昧


 ゆっくりと


 早々に


 刻むのは 時か


 やがて


 誰もいなくなる


 埃にまみれた侘しさよ


 チクタク


 チクタク


 音だけが鳴る


 だけど残されたのは


 限られた命


 いまや仰々しい扉は錆び付き


 職人によって与えられた躍動感は失われていた


 鳩は鳴かないし


 扉は開かない


 柔らかな陽光は疎ましく


 ぎいぎいと揺られる椅子が羨ましい


 壁に掛けられた大きな古時計は


 今を以て 合わさった


 のっぽの古時計だ


 もう


 長針と短針は


 重なりあったままで


 決して時は刻まない


 この時よ 永遠に


 足元の 花よ


 種を蒔け


 爽やかな風に乗り


 新たな時を告げよ





軽く、読み流してくださいませ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ