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日常2


朝、起きて歯を磨いて顔洗って。

いつものルーティンをいつも通りに。




母は早朝からパートに出ているため、作ってくれていた朝食を食べてお弁当を持って学校へ行く。





学校へは歩いて15分くらい。

中学から塾に通わせてもらっていて、今でもお世話になっている先生の母校だ。





校風は部活ならなんでも全力。勉強は引退してからでもいける。浪人なんてへっちゃらだ!って感じで、先生もそういう熱血的なのが多い。



塾の先生からは、「お前の無気力も進学したら変わるはず!」とアドバイス?をもらったが、1年と少し在学してこのザマである。







教室に着くと、1番後ろの窓際の席へ。先週の席替えで勝ち取った最高の席だと思っている。



少しずつガヤガヤと騒がしくなって行く教室内。



その輪に入っていく気力も湧かなくて、特に親しくしている友達が来るまで音楽でも聞いていようかと、携帯で今の気分に合わせた曲を選定しているうちに横から声をかけられた。




「よう!高瀬!今日も陰気くせえな!」




億劫だったが顔を上げると、そこには丸刈りの大男。柔道部の渡 光助という僕の友達の1人だった。



「うるさいな。お前が暑苦しすぎるんだろ」



と軽くいつものじゃれ合いのような会話をして、渡は僕の前の席へ座った。




「おい、いいのか?そこは八代さんの席だぞ?」




渡は本当に何も気にしていないような顔つきで、



「大丈夫だよ、むしろ八代さんにならふんずけられたって痛くないくらいだぜ」



「それは引く」




本音で言ってもちょっと引いた。




八代恭子さんは一言で言えばクールビューティ。

けれどお高くとまっているわけではなく、気さくで友達も多い人だ。




八代さんの存在も含めて、僕はここが最高の席だと思っていた。




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