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日常1
ここはとある平和な国のとある町。
近郊には大きな都市があるため、ベットタウンとしてはそこそこ栄えていると思う。
町の郊外へ出れば木々が生い茂る山や、のどかな田園の風景が広がり、電車で1時間もいけば大都市へと出ることができるのでまあまあ遊ぶところもあるだろう。
そんなどこにでもあるような町の、中の上くらいの進学校へと通っているのが僕だ。
容姿は整ってはいない、とは思いたくはない程度の見た目。中肉中背。調子いいときは172くらいは超えるはず…
勉強は結構頑張って学年でも上位と言えるくらい。
もちろん帰宅部。このご時世、熱血なんて無理…と思ってるタイプ。
きっと、どこにでもいるような平凡な人間が僕だ。