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そして俺は目覚めた。
「あれ?先生?」
俺は死んでなかった。
「何が、先生だ、それにしてもお前良く気持ちよさそうに眠っていたな。」
と、担任の先生、加藤がそう言った。
「花瀬、居眠りもいいが、授業の方もちゃんとまじめに受けてくれよ。」
そう、加藤が言う。ちなみに加藤の担当科目は数学だ。
「わかりました、先生、以後気を付けます。」
俺はそう言った。
「そうか、では皆授業に戻るぞ。」
加藤が教卓に戻って行った。周りを見てみると、数人のクラスの連中が俺を見て笑っていた。しかし俺は何も動じない。なぜならこれが初めてではないからだ。
俺はある日をさかえにいきなり大きな睡魔に襲われることがある。
その度に俺は授業中に居眠りをしてしまい、その度に俺はクラスの連中が俺を見てクスクスと笑っている。
何度も何度も…
「では、次の問題を花瀬解いてみろ。」
「…はい。」
そして、俺は授業を始めた。