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ゲーマー忍者の異世界無双   作者: 世捨て人
一章・戦乱との邂逅
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ゲームスタート

忍オンライン。全世界で注目されるVRMMOだ。

そのプレイヤー数は先日13億人、およそ中国国民全員がそのゲームをやっている計算になる。


もちろん中国国民だけがやっているわけではない。


アメリカ、カナダ、ロシア、イギリス、ドイツなど各先進国で爆発的にプレイヤー数が急増したことをうけて危うく社会問題になりかけた・・・・。


とかいうことはまったくもってどうでもいい。

我々が住むここ日本にも忍オンラインに魅せられた一人の廃人ゲーマーが今日も忍ばんがためにゲームのスイッチを入れるところから物語が始まる。





「さて、今日も忍ぶぞ、ニンニン」


この男の名は水丘ハヤト、言わずと知れたゲーマー廃人である。

年齢は17歳。現在自主的自宅謹慎を学校に申し出て不登校。

彼女なし、中学生にして、


「付き合ってください」


「いや、キモイ」


この一言をズルズル引き摺って女性恐怖症。


日課、毎日十二時間のログイン。


こんなダメ男は今日もダメ男の階段を確実に踏み出そうとしていた。


ハヤトはブレイギアとグローブを填めてベッドに寝転び準備完了。


「忍び参る!」


ログインの合言葉とともにゲームのなかへ。






『IDを入力してください』


慣れた手つきで入力していく。

確かIDは2105不登校を意味する数字4文字だったはずだ。


『Error』


入れ間違いかと思い、再度入れ直す。


『Error』


おかしい、いつもならこんなことあるはずがない。

そう思ったとき、頭にアナウンスが流れる。


『転・・・送・・・』


今なにか言わなかったか?転送?どこへ運ぶ気だ?


本気にせずにシステムの回復を待つことにした・・・。


(まばた)きした瞬間に意識ははるか遠くへ飛ばされていた。










うるさく聞こえる怒声と普段嗅ぐことのない鼻腔を貫くような血の匂いで目を覚ました。


「ここは…ゲームの中…だよな」


自分自身に確認の意味を持った自問自答をする。

しかし先ほどから聞こえる怒声はなんだろうか。


その正体を突き止めるために声がする方へ向かう。


そこでハヤトが見たものは。


「なんだ…こりゃ…」


人と人とが血を流して戦う戦場だった。


「これは何かのイベントか」


ハヤトはまだゲームだと信じて疑わない。が、そんな信頼も飛んできた矢じりが頬を掠めた瞬間に消し飛んだ。


「痛てっ!ゲームなのに血が!?まさか本物!?」


そう、ここは現実、現実に戦争をして現実に痛みを感じたのだ。


「何なんだ…ここは」


ハヤトの異世界での忍びライフが幕を開ける。

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