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6話 素敵なお食事会

 初めて訪れる海軍基地での昼下がり、2人の男の子に手を引かれて着いたのは素敵なレストラン。

2階建てのレストランで2階からは海が臨めるみたい。

周りは木々や草花に囲まれていてその間を潜り抜けてくる風がとても気持ちい。

「素敵なところ。」

将来はこんなお店を私も持ちたいな。

もちろんお父さんたちのレストランも大好きだけど、もしお店を持てるならこういう素敵な場所で

ひっそりとやっている落ち着きのあるのがいいな。

「ねえ、お姉ちゃんここで食べようよ。」

2階のテラスでアシュウィンが呼んでいる。

「そうだね、テラス席で食べるのもいいね。]

アシュウィンのいうところで食べようとすると、

「ねえ、アシュウィン!それじゃお母さんが一緒に食べられないよ。」

「ねえ、ノア君、それはどうしてなの?」

「お母さんは体が弱いの、だから日光に当たりすぎるとよくないの。」

「そうなんだ。それじゃあ、別の場所にしようか?」

「ええ!俺はテラス席で食べてみたい!」

「アシュウィン、わがまま言わないでよ!」

「なんだよ、ノアだって本当はテラス席で食べたいくせに!」

「まあまあ二人とも落ち着いて。あそこなら屋根もあるし、そこで食べない?」

私が指さした場所は屋根がついていて、テラス席と部屋の中の中間みたいな場所。

「あそこならいいんじゃない?あの、ここならどうですか?」

ゆったりとした足取りで遅れてやってきた彼らのお母さんに尋ねる。

「ええ、ばっちりです。あそこで食べましょう。」

「よかったです。それじゃあ荷物を置いて注文しましょうか。」

このお店は席を自分たちで決めて、1階で店員さんに料理を注文すると持ってきてくれるらしい。

「ねえ、お姉さん!ここのポテト美味しいんだよ!」

「そうなの?それは楽しみ!」

アシュウィンに連れられて1階へ降りていく。

「あ、ねえ待ってよ2人とも!僕も一緒に行く!」

「二人ともちょっと待ちなさい、お姉さんに迷惑かけちゃだめよ。お母さんと一緒に行くわよ。」

そういって荷物を置いてこちらへ歩こうとすると転びかけている。

「大丈夫ですか?!」

「ああ、ごめんなさい、ありがとう。迷惑かけてごめんなさいね。」

申し訳なさそうにする顔は少し青白い。

「あの、もしよければ私が注文してきましょうか?」

「だめよ、それはさすがに悪いわ。少し休めば大丈夫ですから。」

「でも、とても顔色が悪いですよ。注文するだけですから頼ってください。」

「ありがとう助かります。これ持って行ってください、あなたの分もこれで頼んでいいので。」

か細い白い手からお財布を渡された。

「いや、自分の分は自分で払いますから!」

「そういわないで下さい、ここまでしてもらって何も俺をしないのはいたたまれないんです。」

「、、分かりました。あの、2人の食事っていつもどんなのかとかありますか?」

「あの子たちは2人でいつも1つのランチセットを食べているので、それをお願いします。

 私は果物のジュースでお願いします。」

「あの、何も食べなくて大丈夫なんですか?」

「はい、あまりお腹は空いていないので、注文の方をお願いします。

「分かりました。では行ってきますね、しっかり休んでください。」

「ありがとう。」

とてもきれいな人だけど、なんだか少しやつれているな、、。

「二人とも、お母さんに頼まれて代わりに注文するからどれが食べたいか教えて。」

「俺らはいつもあのセットを食べてる!」

「僕もあれが一番好き。」

二人が指さしているのはハンバーガーにポテトがついているランチセットだ。

「あれでいいの?」

「「うん」」

「わかった、それを頼むね。」

「あ、飲み物はサイダーがいい!」

「え、僕はサイダー飲めないよ!」

「牛乳じゃだめなの?」

「だって、それだといつもと一緒だもん。」

「うーん、それなら他の果物のジュースだめなの?この島はリンゴも有名だし、きっとおいしいよ。」

「この島ってリンゴで有名なの?知らなかった!」

「僕は知ってたけどね。」

「ノアのそれは知ったかぶりでしょ。」

「違うよ!ほんとに知ってたもん!」

「はいはい、それじゃリンゴジュースでいい?」

「「いいよ!」」

「ああ、それと君たちのお母さんっていつも何を飲んでいるの?」

「えっといつもはパイナップルのジュースを飲んでるよ。」

「でもこの前来たときは売り切れでなかったの。」

「そうなんだ、今日はあるといいね。」

私は何にしようかな。あ、あのピザおいしそう。

ピザとポテトのジュースのランチセットにしよう。

「あの、注文いいですか?」

「はい、どうぞ。」

「あの、会計を分けて注文とかってできますか?」

「はい、できますよ。」

「ありがとうございます、それじゃまずはハンバーガーとポテトのランチセットでリンゴジュースを

 一つください。

 あの、パイナップルジュースってありますか?」

「はいありますよ。」

「それじゃそれを1つください。以上で。」

「かしこまりました、一個目のご注文はこれでよろしいですか?」

「はい大丈夫です。」

などと注文をおえて、二人と一緒に席へ戻る。

「ありがとうございます、二人は大丈夫でしたか?」

「はい、とても元気でいい子ですね。あと、お金はいただきませんでした。」

「え、そんなどうして。」

「さすがに奢ってもらうほどのこをしてないですし、申し訳ないです。

 なので代わりと言っては何ですが、私の家がレストランテトラペンタっていうお店をしていて、

 もしよかったらいつかいらしてください。」

「あなたの家はレストランをやってらしてるんですね。ぜひ、伺いたいです。」

「お姉さんのところお店やってるの?すごいね!」

「まあね、両親が一緒にやってるんだ。もしよかったら来てね。」

「うん!そういえばお姉さんって名前なんていうの?」

「たしかに、名乗ってなかったね。私はカリナって言います、初めまして。」

「俺はアシュウィン!それでこっちはノアだよ。」

「勝手に僕まで紹介しないでよ。」

「別にいいじゃん。」

「二人とも喧嘩しないで、初めましてカリナさん。私はイザベラ・アントワーヌと申します。

 今日はありがとうございます。」

「いえいえ、そんなお礼を言われるようなことしてないですよ。私のことは好きに呼んでください。」

「わかったよカリナ!」

「ねえアシュウィン、多分今のは母さんに言ったんだと思うよ。」

「え、そうなの?」

「ふふっ、いいよカリナって呼んで。ねえ、そういえば今日お兄さんと会うって言ってなかった?」

「うん、カリナと会う前に会ったんだよ!」

「あ、そうなんだ。」

「お兄ちゃんちょっと黒くなってた!」

「やっぱり海軍だから外でのお仕事もいっぱいだろうね。」

「そうなんだよ、だからお兄ちゃんはほとんど家に帰ってこないの。」

「そっか、それは寂しいね。」

「ちょっとだけね。お兄ちゃんはいつも手紙を送ってくれるの、だから沢山は悲しくないんだ。」

「そっか、いいお兄さんだね。」

私たちはこの後もたくさん話した。

例えば、イザベラさんは貴族の出身で、最近この島にやってきたらしい。

アシュウィンとノアは5歳で、二人とも楽器を弾くのが得意みたい。

お互いに色々なことを話していたらあっという間に時間は過ぎてご飯も食べ終わった。

「ふう、たくさん食べた。ここのお店の料理、美味しかったです。」

「ええ、私もたまに食べることがあるんだけれどどれも美味しいわよね。」

「その美味しいが私の家のお店で聞けることを楽しみにしてます。」

「ふふっ、私もそちらへ伺うのが楽しみだわ。あ、そろそろ馬車が来る時間ね。

 今日はありがとうカリナさん、貴方と会えて楽しかったわ。

 これをよかったらもらってくれる?」

「これは、電話番号?」

「ええ、もし暇な日があったらお電話をくれたらうれしいわ。

 都合が合えばぜひ家に来てくださいね。」

「わあ、ありがとうございます!また電話しますね!」

「ねえ、カリナ、いつ会える?」

「そうだねいつだろう、また電話するね。」

「絶対だよ?」

「ええ、もちろんよ。それじゃ、またね。」

愉快な小さいお友達と素敵な貴族の女性は席を立って帰っていった。

「さあ、私はもう少しだけここを見てみようかな。」

近くにはきれいな置物などもあって探検しがいがありそう。

「さ、今からは冒険の始まりね。」

この素敵な場所の探検を始めようと席を立つ。

船の汽笛は今日はいつもよりも大きく聞こえる。



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