後半の大逆転
後半が始まると、タクヤは心を入れ替えたように積極的に動き始めた。ケンジがタクヤにパスを出し、タクヤはそのパスを受けてドリブルで相手のディフェンスをかわした。ユリの応援の声が聞こえ、タクヤの心に再び力が湧いた。そして、冷静にジャンプシュートを放った。ボールがネットを通過する音が響き、会場は一瞬の静寂の後、歓声に包まれた。
その後もタクヤは積極的に動き、リバウンドを取ったり、アシストを決めたりと大活躍を見せた。しかし、相手チームも負けじと攻め続け、点差はなかなか縮まらなかった。試合終了まで残り3分、タクヤのチームはまだ10点差でリードされていた。
残り時間が少なくなる中、タクヤのチームは最後の力を振り絞って反撃に出た。ケンジの指示で、全員が一丸となってディフェンスを固め、相手のミスを誘う。タクヤはその隙を突いて、素早くボールを奪い、速攻に持ち込んだ。ゴール前でユリの応援が聞こえ、タクヤは全力でシュートを決めた。
点差が縮まる中、観客席も熱気に包まれた。ユリは手を振りながら声援を送り続け、タクヤもその姿に力をもらった。最後の1分、タクヤのチームはさらに猛攻を仕掛け、ついに同点に追いついた。
試合終了のホイッスルが鳴る直前、ケンジがタクヤにパスを出し、タクヤは一瞬の隙をついてシュートを放った。ボールは綺麗なアーチを描き、ネットを揺らした。その瞬間、試合終了の笛が鳴り響いた。タクヤのチームは劇的な逆転勝利を収めた。
チームメイトたちは歓声を上げ、タクヤを抱きかかえて喜んだ。タクヤは信じられない気持ちで周りを見渡した。ユリが駆け寄ってきて、目を輝かせながら「タクヤ、本当にすごかったよ!あのシュート、感動しちゃった!」と褒めてくれた。
タクヤは恥ずかしそうに笑いながらも、内心ではとても嬉しかった。「君の応援があったからこそ、ここまで頑張れたんだ」とタクヤは改めてユリに感謝の気持ちを伝えた。ユリは「これからもずっと応援しているから、一緒に頑張ろうね」と答えた。
この試合を通じて、タクヤは自分の限界を超え、新たな自信を手に入れた。そして、ユリとの絆もさらに深まった。バスケットボール部での挑戦は、タクヤにとって大きな成長の機会となり、彼にとっての新たなスタートとなった。




