初めての試合
ついに初めての試合の日がやってきた。タクヤは緊張しながらも、これまでの努力を信じてコートに立った。試合開始のホイッスルが鳴ると、観客席からは応援の声が響き渡り、その中にはユリの声も混じっていた。タクヤは胸が高鳴るのを感じながら、プレーに集中した。
試合が始まると、対戦相手は強豪チームで、速いパス回しと精密なシュートで次々と得点を重ねていった。タクヤのチームは序盤から苦しい展開に追い込まれ、あっという間に点差が開いていった。タクヤも何度かボールを持ったが、焦ってミスを連発してしまい、チームメイトからは「もっと落ち着けよ!」と叱咤される始末だった。
ハーフタイムに入る頃には、タクヤは自信を失いかけていた。ベンチに戻ると、汗だくで息を切らしながら座り込んだ。ケンジが肩を叩いて励ます。「まだ試合は終わってない。俺たちの力を見せてやろうぜ。」
ハーフタイムの間、ユリがタクヤに駆け寄ってきた。「タクヤ、大丈夫。まだ時間はあるよ。君ならできる!」と、ユリの真剣な眼差しがタクヤを見つめる。
タクヤはユリの言葉に心を落ち着け、もう一度気持ちを立て直すことにした。彼女の期待に応えたいという思いが再びタクヤの心に火をつけた。




