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第1話 〜いや、俺やん〜

 人生にはどうでもいい分岐点と凄い大事な分岐点がある。


 俺は今、凄い大事な分岐点に立っている。

 ここはハチ公前、俺はSNSで知り合ったエロマンガ好きのエロマンガはすはすさんと待ち合わせをしている。


「ふぅーーーー」


 皆はエロマンガをやましい事で使用していると思う。

 だが、俺は違う。皆が青春! バトル! 恋愛! というマンガを読むように俺はエロマンガを愛読している。


 エロマンガはストーリーのこじつけだ、とか言う奴もいるかもしれない。それはそうだ。エロマンガはあの短いページ数の中でどれだけ早くどれだけ上手くエロシーンに移すかが大切だからだ。


 俺はその作者の腕前とページ数の少なさであれだけ上手くエロシーンを書き、落も作るという最高の短編漫画は見たことが無い。


 俺の趣味は特殊趣味と言っても過言ではない。だが、俺はこのエロマンガの感動を誰かと分かち合えたかった。

 そこでタタッターで裏アカウントを作り、同じ同士を探した。


 そこで出会ったのがエロマンガはすはすさんだ。

 エロマンガはすはすさんとはエロマンガの価値観もあい直ぐに意気投合した。


『やはり、拙者はオークとか触手系が大好きでござるよ』


『いや〜、そこついてきますか。俺も好きですけど、俺はおねショタ系が大好きですね。あの男の子が頑張る姿が私は大好きなんですよね』


『それは分かるでござるよ。でも、やはり化け物系は譲れないでござるよ』


『でも、触手系はあの粘液が出るのがやべぇなと思ってるですけど』


『いいとことをついているでござるね! 拙者はやはり腰に巻き付くあの触手が堪らないでござるよ!』


 これはエロマンガはすはすさんとの一部のチャットだ。

 これだけ見るとおじいちゃんでも今の若者、やばくね?

 と思うだろう。だが、皆考えて欲しい。皆がマンガの感想を分かち合え、考察をするのと一緒なだけだ。


 ただジャンルが違うだけなのだ。


「あー、はすはすさん遅いなー」


 はすはすさんとは、待ち合わせで場所が分かるようにサングラスとマスクをして忠犬前という有名な待ち合いスポットにて会おうとなっている。

 だけど、サングラスとマスクなどという不審者紛いなことを俺みたいなブサメンがやったら直ぐに職質いきだろう。


 なので俺はサングラスだけを外し、忠犬前で待っている。


 何十時間もチャットたが、やはりSNSで知り合った人とリアルで会うのは緊張する。


「あのー、もしかしてエーマンさんですか?」


 横から声がした。エーマンとは俺の裏アカウントの名前だ。

 あ! はすはすさんだ! と思い俺は右隣を向く。


 そこにはおっぱいがデカく、サングラスとマスクをした女の子がいた。


「あっ、人違いです」


「あー、そうですか。それはすいません」


 女の子は恥ずかしい仕草をしながら後ずさりして俺の2m隣に立つ。


 思わず違うって言ったけどあの女の子がはすはすさんだよね!? えっ!? 俺、てってきり男の人だと思ってたけど!?


 落ち着け俺、落ち着け俺。まずははすはすさんにメールをしよう。


『今どこにいますか?』


 俺がメールを送ると隣の女の子が携帯を見る。


 いや違う。たまたま見ただけだ。


『忠犬前でござるよ。今、エーマン殿と思った方に話しかけたら胸をガン見されて気分が最悪になったでござるよ』


 いや、俺やん。


すいません、にわか知識で書くのは限界でした。本物のエロマンガファンの方にお詫び申します。

ってか本物のエロ漫画ファンなんておるんか?


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