⑨ もしも魔法が使えたら〜無駄遣い編〜
『おい!聞いてくれよ!』
『なんだよ、魔法男。朝から。』
『俺さ、魔法使えるようになった!』
『…は??何言ってんの?』
『いや、だから、魔法使えるんだよ、俺!』
『バカなの?冗談は名前だけにしてくれる?
次テストなんだから、早く席つけよ。』
『いや、信じてよ!魔法使えるんだってマジで』
『はいはい。おっけー。じゃあ、自分にかけろよ、魔法。』
『なんの?』
『次のテストに集中できる魔法。』
『いーぜ!集中しろぉぉ』
ティラリラリン
『え。なに?今の音。携帯?』
『違うよ。魔法が発動した音。見てろよ!次のテストを。』
ー数分後ー
『それでは、テスト開始』
『よっしゃああぁ!!集中!!!!ぐおおおおおおお!!!!』
凄いスピードで解答欄が埋まる。こ、こいつ、まさかマジで魔法使えるようになったのか?
ー数日後ー
『それではテスト返すぞ。相田魔法男!』
『ハイ!』
『全部赤点だ!くたばれ!』
『……よし!』
『いや、良くないだろ。酷すぎるだろ。何してんだお前。』
『よく見てみろよ。』
『こいつ!?解答欄の文字で絵を描いている!!』
『題名は、「貴婦人の祝日」だ!』
『なんかそれっぽい!意味わかんないけどそれっぽい!』
『おい!お前天才かもな!マジで!すげえよ!』
『はっはっは!だろ?そうだと思ったんだよ。』
『おい、相田魔法男。』
『は、はい先生!(褒められるな、これは。)』
『今日から1ヶ月補習な。』
…
…
…
『…はい、先生。』
結論:使い方間違えちった☆