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超絶短編集〜もしも伝〜  作者: しょーごーる
8/12

⑧ もしも父親が博物館で働いていたら〜結末

ー帰宅後 自宅にてー


『父さんの展示物って何がきっかけだったんだよ?』


『いやぁ、友達の紹介でね。動かないだけで給料もらえる仕事あるって言われてね。』


『その友達は何やってんの?』


『人間の進化の過程やってるな。確か2番目だったような。』


『そこは最後の人間パートでいいだろ。なんで、原人やってんだよその友達。』


『まぁ、結構自由な職場だからな。』


『いや、体の自由効いてねえだろうが。思いっきり不自由じゃねえか。』


『給料もいいんだよ。月200万なんだ、俺。』


『おい、すげえな!マジで!?』


『でも、1動きでマイナス5万なんだよな、今月は35回動いたから、マイナス175万円。』


『何その恐ろしい減額。もはや、狂気を感じるわ。』


『おいおいそんなこと言うなよ、息子よ。俺は楽しいんだ、この仕事が!皆笑顔で働いてるよ。』


『いや、展示物の父さん、ちゃぶ台ひっくり返してたけど。めちゃキレてたけど。』


『渾身の表情だろ。これが、認められて去年

なんとあの!展示物オブザイヤーをいただいたんだ。』


『いや、初耳なんですが?何その物凄く競争率低そうな賞。』


『何言ってんだ!展示物としてこれほど名誉なことはないんだぞ!』


『そ、そうなんだ…。まぁ、その頑張ってくれよ、今後も。』


『な、なぁ?息子よ。』


『ん?』


『俺の仕事継いでくれる???』


『父さん…』


『ん?』


『絶対嫌だ。』


『ん…んんん。ばっかもーーーん!』



そこでちゃぶ台をひっくり返して以来、父は翌日の朝まで動くことがなかった…。




結論:茶番オブザイヤー


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