小説家になりたいっ!リリーちゃんという少女の話
こんにちわ初めまして、私はリリーです。
突然ですが、小説家になりたくないですか? 私はなりたいです。
ハッキリ言って、小説家という、知識を高めるのがイコールで仕事になってるような感じの、
凄く魅力的でいい感じです、
加えて、自分の知識が世界に伝播して、それが元になって、世界が構成されて育まれていく、最高じゃないですか!
小説家って、わたしは一番夢があって希望があって、ロマンがあると思います。
宇宙飛行士とか色々、失礼ですが、創作者とかクリエイター系統の仕事に比べたら、全然魅力に感じないんですよね私!
「はいはい小説家になりたいです!」
このように、宣言します。
この羞恥と、マイノリティーな劣等感がたまりません。
小説家にならないと人生が詰む的な、周囲の人間に対する嫉妬の心も、甘美に身体を突き抜けるスパイスです。
「リリーちゃんは小説家に、なりたい!!のよね?」
天敵です、宿敵です、彼女はレイア、わたしの色々を妨害するのが趣味みたいな人です。
「なんですかぁー! うるさいんですよレイア先輩! きえてくださいぃ!」
「そんな少女の名前はリリー=アルベルト。
彼女は毎日毎日、小説家に成る為の努力だけをして、いろいろと最大限はかどるように頑張っているのだ。
そんな彼女に、レイアと呼ばれる先輩は、毎日のように愚痴愚痴といろいろと捗らない事を言ってくるのだが、、、」
「はあ、なんですか? それ、下らないですね!」
「って小説をネタにして、エロゲーを創作しているのよね、イタイケな少女が、弩Sな先輩に屈服されるまでを綴った、
まあつまりは、凌辱ゲーね」
「そんな事をしている暇があったら、小説を書いてください!」
「あら、私が小説を書くなんて、ありえないのだけど?」
「うっさいうっさい! 全人類は小説を書いて書いて、書き倒して、その果てに執筆死すれば良いんですぅ!」
「ちょっとハイテンションみたいだから、また今度冷静に成った時に話しましょう、実はCVを貴方にしよう、、」
流石にありえない、私は逃げ出した、
レイア先輩とは適当に話すのが良い、真面目になったら負けだと思っている、てか凌辱ゲーって、
あらためて、ヤバいですね、
あの先輩は人類平和の為に、尻の穴から鉄棒を差し込まれて、口から吐くような惨たらしい方法で処刑されてほしいですね。
昨日が終わって今日。
それだけで、私は沢山の文章を創作しました、ええ小説が生まれたのです、素晴らしいですね、本当に。
「リリー君」
「なんですか、レイア先輩うざいですから、あっち行ってください」
「君は小説を書いてるようだが、面倒臭くはないかね?」
「はぁ?」
わたしは小説を書く、それが面倒くさい? なにを言っているんだこの人は、頭が可笑しいとしか思えない。
「特にネットワークに投稿して、多くの人に無料で、ある程度価値ある情報を提供したいと思っているのだったね」
「それが何ですか? もう嫌になります、小説を書かないレイア先輩は、死んでください!」
そうだ、一時期は、この人を尊敬していたのだ。
誰よりも敬愛していた小説を生む人、それなのに、このっ!。
「率直に、下らないからやめてみるべきと進言するよ」
そう、これだ、こういう下らない有様の下種物、底辺以下の人になってしまった!
「ちぃっ!、理由を言ってくださいよ、ちゃんとした理路整然とした理由をね!」
「私が、小説を作るのが面倒臭いからだよ、
さらに言うなら、他人が、それも君がそれをしてるのが我慢ならない」
胸がドキドキして、ムカムカして溜まらない、こんな変わり果てた先輩を殺してしまいたいとすら、本気で思う。
「では、納得しないだろうね、分かっているよ」
先輩はやれやれとした顔、わたしをどう説得しようか、あれは考えている顔だ!
そうはさせるかよ!
「とっと言ってみろよ! なんとか言ってみろよ! じゃなきゃ、私が逆攻勢をかけるんだからなぁ!」
私はナイフを閃かせるように、指を突きつけて、啖呵を切る。
「ああ!小説創作が面倒臭い、それは当然だろうさぁ!
でも、社会性のある芸術作品なのだ、
多くの人に共通して価値を認めてもらえるには、情報価値以外に考慮する要素が、数多存在する!
主観的な情報価値と、客観的、読者という実体のある存在群の総主観からの情報価値は、圧倒的に乖離する!。
その為に世界を広く深く知り、どのような情報が読者総体に真に求められているか、
それを意識しながら創作しなければ、上手くいかないのだ!
それが面倒くさい? ありえないんですよぉお!
超絶的に超越的な神ゲーすら霞む、これが最高にして究極天を貫く、至高の娯楽と言わずに、なんなんですかああ!」
レイア先輩は、「ふむ理解した」と、さもインテリジェンスの高いような顔する、実体はゴミ屑にも劣る俗物の癖にぃ!
「つまりわたしが言いたいのは、小説創作は、リリー君の為にならないよ。
思うに、世界の底上げをしても、上位陣を引っ張っても、君の価値に対して変動はないのだからね。
我々上位者として圧倒的に君臨するような奴らは、ただ己を引き上げるに専念するのが、遥かに良い。
最終的に発生する価値の総量は、そちらの方が高いだろう?」
呆れた、この人には失望して幻滅しても足りない、絶対に何時か、できるだけ早いうちに、この世から抹消して、
そう、無限の苦痛を与えて、魂が転生しない様に、無限の地獄をみせてやる、ぶっ殺してやるからなぁ!っと心に誓っておく。
「知りませんよ!そんな事は!、
てーか、うっざいんですよぉ! 私は私のやりたい事をやるだけですぅう!」
「それとは別に、君を題材とした、至高の凌辱ゲー、
ああ、ちなみに、虐待と拷問、羞恥など、全部凌辱に含まれるのだが、、」
相変わらず話にならない議論を醸してくれる。
私は小説を書くのだ!、
それで気分がいいし、気持ちよくなれるのだから、それで良いではないか?
なぜ、そういう簡単でシンプルな結論でなあなあにしないか、酷く疑問だ。
「ふーむ、そういう風に言われると、この学園では私の方が悪者みたいだね」
後ろを振り向くと、レイア先輩がズンズン歩く私を、早歩きで追いかけていた、しかもブツブツ言ってたの聞かれてるしっ!
「レイア先輩は悪人です、嫌いですから。、、、
、、、、。
早くどっかいってくださいよぉ!さっさと消え失せろぉってことですよぉお!」
殺害計画を真剣に練る。
この先輩はただでは殺さない、絶対にだ。
どれだけ懇願しても止めない、爪に釘を少しずつ押し込んで悲鳴をあげさせ、全部の爪を剥いで、少しずつ切り刻んで、
そうだ、末端から段々と削って、最後は肉袋、豚の解体死体のようにしてやる、それで初めて私の鬱憤も晴れるというモノ。
「私は!
みんな大好きファンタジー小説を書くのに忙しいのだぁ!
これが下らない?
ああそうでしょうねぇえ! だからなに? だ!!。
私は生まれた瞬間から、善人として、感動的に生きるだけだ!」
この自己愛や自尊心、己を愛する事しか眼中にない、個人主義者は一人残らず滅びれば良いと断じて、その場は分かたれた。
昨日から今日、今日から明日。
小説が生まれに生まれて、どうしようもない、幸福の絶頂を極める、この感覚、もう死んでも良いと思います。
「どれどれ、ほおほお、リリー君も、このヒロインみたいに、馬鹿みたいに媚び媚びしてみないか?」
「ちぃっ、わたしの小説をわたしの許可なく見ないでくれますかね?」
一瞬で速読したのか!、
ムカつく事に、いま書いてるゆるふわ甘々ヒロインの口上でも見られたか、レイア先輩のクソみたいなニアニア顔。
「ひぎぃーっ! あうあう! らめぇー!」
「う、うるさいぃっ!!」
「くっくっく、などなど、およそ現実的な台詞ではないな」
「ちっ!ちっ!ちぃっ!
ああもう!
ファンタジー世界ですからぁあ!、フィクションですからぁあああ!」
「それでも、限度がないかね? これでは読者を物語に引き込むに困難が生じないかね?」
「いいんですよ! 別にそういう現実味や現実性を出して、リアリティーの感じれる描写とか設定とか、いろいろ他にしてますからぁあ!」
「なるほど、それで補完して、読者を物語世界に騙して引き込み無我夢中にさせて、このような非現実的な妄想具現化存在に現実感を出す、そういう手法だな?」
「っっ!!!!
うざったらしい言い草ですねぇええ! なにか文句でもおありですか?!」
「いや無いよ、流石リリー君だと、感心したくらいだ」
「ああ、そう」
それで飽きてくれたのか、今回のレイア先輩は弱い固体だな、ざっこ、どっかに行った、ふん、場が清々した。
確かに、わたしは小説を書く事が、世界にとってマイナスになる、かもしれないというのに自覚的だ。
わたしは私だけの為に生きて、世界を拡大すれば良い、
その方が最終的な世界全体の意味や価値は最大化する、かもしれない。
だが駄目だ、わたしは、私以外、世界に奉仕したいのだ。
そして世界の全体的な意味や価値を伸ばしたい、自分の単体での意味や価値の最大化による、
つまり、自分の価値を最大化する事が、自分すら内包する世界の意味や価値の最大化、
というのには、あんまり意味や価値を私自体が抱けないのだ、ただつまりはそういうことだ。