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何時だろう

作者: Arzt

ほんの一言で舞い上がってしまう。

ほんの10分、話せただけで嬉しくなる。

この気持ちって何かな?


壊れそうなほどの嬉しさ。

気が狂いそうなほどの愛おしさ。

僕にはわからない。

これは何だろう?


友人に言われた。恋をしている、と。

友人が僕に言う。好きだと言えよって。

僕は言った。また、いつかって。


いつか、は何時なのだろう。

気付くと僕はチューブに囲まれていた。

教師に言われた。突然倒れた、と。

友人に言われた。びっくりした、と。


医者に言われた。もう、長くない、と。

手の施しようはない、と。


いつか、は何時なのだろうか?

本当に来るのか、そんなときは。

友人に聞いた。彼女は、どうだ、と。

心配している、らしい。

そうか、ならば。と言って、僕は頼んだ。

招待状の配達を、彼女まで、と。


その招待状に書かれた場所は橋の上。

彼女は雨の中来てくれた。

僕は言った。好き、です。と。

彼女は、ごめん、といった。

彼氏がいるの…。


僕は翌朝発見された。橋の下で、発見された。

僕は全ての記憶と感情と、肉体を、無くした。

無くした・・・・。無くした・・・。


僕に何時か、は来なかった。


いつか、は何時なのだろう?

誰か教えてくれるかな?


この詩を書いたのは確か、僕が大学に入り、人生で二度目の恋をしていた時のことです。

この時はすごく幼かった、と振り返りながらも、よくこんな詩が書けたなと思いました。

この詩の存在自体を忘れかけていた夏のある日に、この詩を読みかえしました。


今でも思います。「いつかは何時だろう」と。

「いつかを教えてくれる人がいたら、楽なのに」とも思います。

そのいつかは迫ってきている。そんな気がしながら、試験勉強にいそしんでいます。


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