表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
巡り巡る 〜漢字の意味が世界を変える世界〜  作者: 暇な鍼灸師


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/68

第25章 地獄の解体ショーと洗われた内臓



■洋館・臨時病室



「……よし。やるか」


田治見薫は飲み干したビールの空き缶を放り投げると、両手を広げた。


「——『テリトリー』、展開」


ブォン……。


重低音と共に、部屋の中央に半透明のドームが出現した。


広さは6畳ほど。その結界の中に、ベッドの上のサラとアレックス、そして立会人の東と佐山が包み込まれる。


「ほう……。空間そのものを隔離したか」


東はドームの壁を見回し、感心したように呟いた。


これまで長宗我部や髙橋といった強力な能力者を見てきた東だが、このタイプの空間干渉は初めて見るものだ。


「外界と遮断することで、簡易的な無菌室を作り出したわけか。……理に適っているな」


「ご名答。触んじゃねぇよ、集中が切れる。……おい社長、こいつらの名前は?」


「女がサラ・コッホ。男がアレックス・ターナーだ」


「あいよ。……じゃあ、まずはサラからだ」


田治見は迷わずサラのベッドへ向かった。


佐山医師が慌てて割って入る。


「おい田治見! アレックスの方が重症だぞ! 呼吸状態も悪い、彼からやるべきだ!」


「あぁ? そりゃ見りゃ分かるよ」


田治見は鼻で笑った。


「だからサラからやるんだよ。こっちは早く終わる。男の方は内臓までグチャグチャだ、時間かかるんだよ。手のかかる方を後回しにするのは基本だろ?」


田治見は強引に佐山をどかすと、サラの足元の包帯を乱暴に解いた。


露わになった傷口は、肉がえぐれ、ドス黒く変色している。


「……ふん。骨まではイッてねぇな。だが、傷口が凍傷で腐りかけてる。デブリドマン(壊死組織除去)が必要だな」


田治見はサラの顔を覗き込んだ。


「おい赤髪、聞こえてるか?」


「……うぅ……ええ、聞こえてるわよ、先生……」


サラは脂汗を流しながら、弱々しく目を開けた。


「今から治してやる。……死ぬほど痛ぇけど、頑張んなよ?」


サラは苦笑いを浮かべ、震える手で親指を立てた。


「……Roger(了解). ……お手柔らかにね、名医さん」


「へっ、任せときな」


田治見はサラの身体をジロジロと眺めた。


「ただな、えぐれて肉が足りねぇんだよ。……アンタのいらない余計な部分から肉を移植らいたいんだけど」


田治見の手が、サラの豊かな胸元に伸びる。


「……胸の肉、使っていい?」


「はぁ!?」


サラがカッと目を見開いた。


「ちょ、ちょっと! 胸の肉使ったらどうなるのよ!?」


「そりゃあ……」


田治見はニヤリと笑った。


「小さくなるわな。カップ数が」


「No way!(ありえない!)」


サラは必死に首を振った。


「他に……他に使える所がなければ命には代えられないけど……なるべく、いや絶対に使わないで欲しいわ……!」


その必死な形相に、田治見はケラケラと笑った。


「冗談だよ、本気にすんな。アタシも女やってんだ、その辺の機微は分かってるよ」


田治見の視線が下に下がり、サラの脇腹をつまんだ。


「……じゃあ、腹の肉使っていい? ここなら余ってんだろ?」


「……Pleaseどうぞ. 喜んで」


サラは即答した。


「交渉成立だな」


田治見は表情を引き締め、患部に手をかざした。


「……いくぞ『治』」


ブチブチブチッ!!


田治見は躊躇なく、指を傷口に突っ込み、腐った肉を一気に毟り取った。


「ぎぃやああああああああああ!!!」


サラの絶叫がドーム内に響き渡る。


その声も田治見は意に介さない。毟り取った肉片をシャーレにポイと捨てる。


「お、おい! 何をしている!」


佐山が叫ぶ。


「そんな乱暴なことをしたら、感染が広がるぞ! 器具も使わずに!」


「うるせぇな、黙って見てろ」


田治見は血まみれの手で作業を続ける。


「アタシの『田』の中じゃ、**『治』**の能力でこれ以上の汚染も悪化もしねぇんだよ。時間は止まってるようなもんだ」


田治見はえぐれた患部を見せた。


「ただ、既に汚染された物を治したり、無い物をイチから作り出すことは出来ねぇ。『等価交換』ってやつだ」


田治見は次に、サラの腹部に手を当てた。


「ちなみに、アタシの『治』はテリトリー内なら人体を粘土みたいに好きに弄れる能力なんだけどさ……」


田治見はサラを見て、テヘッと舌を出した。


「今日麻酔持ってきてないからさ。 ……頑張って?」


「……は? ちょ、先に言いなさ——」


ブチュゥン!!


「あがぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」


サラの言葉が終わる前に、田治見の手がサラのわき腹に沈み込んだ。


内臓を傷つけないギリギリの深さで、皮下脂肪と筋肉の層だけを、まるでアイスクリームを掬うようにゴッソリと抉り取る。


再びの絶叫。白目を剥くサラ。


腹部から血が噴き出すが、田治見がその抉れた跡をスッと撫でると、傷口が塞がり、さらになぜか以前よりウエストが引き締まった。


「よし、素材確保」


田治見は抉り取った肉塊を、足の欠損部分にパテのように押し当てた。


「——『治』、融合コネクト


田治見の手が高速で動く。


抉られた部分と、サラの腹の肉だった物が、田治見が撫でることで美しいふくらはぎの形へと再構築されていく。


「……ぐ、ぅぅ……」


あまりの激痛に、サラの意識が飛びかける。


「あ、あんた……悪魔か何かなの……?」


サラが涙目で問いかけると、田治見は血まみれの顔でニカっと笑った。


「あぁん? 何言ってんの? 天使の間違いでしょ?」


田治見は、綺麗に治った足と、スリムになった腹を指差した。


「見ろよ。腹の肉減らして、ふくらはぎ直してやったんだぞ?

脂肪吸引と整形手術がタダだ。……感謝しろよ?」


「……Fxxk.(クソが)」


サラは中指を立てようとして、そのまま気絶した。


「はい一丁上がり」


田治見は手を拭くこともなく、缶ビールを飲み干し次のベッドへ向かった。


そこには、既に意識を失っているアレックスがいる。


「さて、次はこの男か……」


田治見はアレックスの胸板を指先でなぞり、舌なめずりをした。


「へぇ……いい体してんねぇ。

内臓も筋肉もたっぷりだ。……どこから切り刻んでやろうかねぇ?」


悪魔のオペは、まだ始まったばかりだった。



■アレックスの精神世界



気がつくと、俺は一面の花畑に立っていた。


どこまでも続く、色彩豊かな花々。風が頬を撫でる。


そこには、硝煙の臭いも、鉄錆のような血の味もなかった。


(……ああ。ここは、どこだ? 悪くない場所だな)


不思議と心が穏やかだった。


脳裏に、古い映写機が回るように、過去の記憶が流れていく。


『——宣誓! 私は合衆国憲法を遵守し……!』


若き日の俺。純粋な愛国心と、少しの功名心を持って軍の門を叩いた日。


『立てウジ虫ども! 泥水をすすってでも前に進め!』


地獄のようなブートキャンプ。雨と泥にまみれ、個人の尊厳を削ぎ落とし、「兵士」へと作り変えられた日々。


そして、戦場。


乾いた銃声。スコープ越しの敵兵の顔。


引き金を引いた指に残る、あの冷たい震え。


(俺は、随分と多くのものを壊してきたな)


記憶のフィルムが進む。


ある雨の降る夜、配属された特殊部隊で出会った、生意気な赤髪の女。


『Hi. あなたが新しい相棒? ……図体は立派ね。脳みそは詰まってる?』


『……あんたよりはな』


サラ・コッホ。


口が悪く、態度は大きく、しかし誰よりも優秀な相棒バディ


彼女と組んでから、俺の人生は退屈とは無縁になった。


数々の潜入任務。裏切り。死線をくぐり抜けた夜。


そして今、日本の古びた洋館で、奇妙な連中と食卓を囲み、箸を使って味噌汁を啜っている自分。


(……ふっ。悪くない人生だった)


アレックスは花畑の中で、自然と微笑んでいた。


積み重ねてきた罪も、功績も、裏切りも。その全てが地層のように積み重なって、今の「アレックス・ターナー」という人間を形作っている。


後悔はない。これが俺だ。


だが——おかしい。


ズキリ。


(……痛い?)


花畑にいるはずなのに。柔らかな風に吹かれているはずなのに。


全身が、万力で締め上げられるように痛い。


いや、締め上げられるのではない。「解体」されている?


(……気のせいか? いや、痛い。熱い!)


グチュッ、バキバキバキッ!!


記憶のフィルムがバグり、ノイズが走る。


現実世界からの「信号」が、精神世界を侵食し始める。


『——肋骨が邪魔だねぇ! 一回全部外すか!』

『——おらよ! 内臓一回出すぞ!テーブルもってこい!』


(……え? 外す? 出す? 何を?)


花畑の空が、青空から毒々しい紫色に変色していく。


骨が軋み、筋肉が引きちぎられ、内臓がかき回されるような、耐え難い激痛が魂を直接削り取る。


(手術……? そうか、俺は今、手術を……)


(だが、これは手術か? まるで、生きたまま肉屋に吊るされているような……!)


「あ、が……あぁぁぁぁ……」


気づくと、花畑は消え失せ、目の前に大きな川が流れていた。


水面は鏡のように静かで、向こう岸には彼岸花が咲き乱れている。


(……ああ。静かだ)


この痛みを消すには、あそこに行くしかない。


アレックスは、ふらりと川に足を踏み入れた。


冷たい水が心地よい。向こう岸へ行けば、楽になれる。


その時。


川の向こう岸に、小さな人影が仁王立ちしているのが見えた。


あれは……子供の頃に死んだ、婆さんか?


婆さんが、鬼のような形相で、何かを叫んでいる。


『——起きろ!!』


「……え? 婆ちゃん?」


『来るんじゃない!! この親不孝者がぁぁ!!』


婆さんが石を投げてきた。


『お前の席はまだこっちには無い! 戻れ!

戻って、あのイカれた女医の手術を受け切れぇぇぇ!!』


「……え? 女医? お……きろ……?」


その瞬間、全身の神経を焼き切るような激痛が爆発した。



■洋館・臨時病室



「ギャアアアアアアアアアアアアッ!!!」


アレックス・ターナーは、獣の咆哮のような絶叫と共にベッドから跳ね起きた。


「はぁッ! はぁッ! はぁッ……!!」


肩で息をする。全身が冷や汗でびっしょりと濡れている。


心臓が早鐘を打ち、視界が明滅する中、彼は震える手で自分の体を確認した。


「……う、ごく?」


両腕を上げる。動く。


深呼吸をする。肺が膨らむ。呼吸をするたびに走っていた激痛がない。


五体満足。傷一つない。


「……助かった、のか? 俺は……」


アレックスは呆然と周囲を見渡した。


そして、部屋を支配する異様な空気に気づいた。


ベッドの周りを取り囲む仲間たち。


だが、誰一人として「よかった!」と歓声を上げる者はいなかった。


まるで、見てはいけない禁忌の儀式を目撃してしまったかのように、全員が凍りついている。


「……サラ?」


サラ・コッホは、顔面蒼白で口元を両手で押さえ、壁にへばりついていた。


その瞳は虚ろで、小刻みに震えている。


「……Oh, my god... I saw hell...(なんてこと……地獄を見たわ……)」


鈴木浩三に至っては、直立不動のまま白目を剥きかけている。


「……見ちまった。俺ぁ、猪の解体なら何百回もやったが……人間の中身があんな風に……」


そして、あの冷徹な東義昭でさえも、顔を引きつらせ、額に脂汗を浮かべて視線を逸らしていた。


「……人体の構造とは、あそこまで可変なものなのか……」


「……お、おい。みんな、どうしたんだ?」


アレックスは恐る恐る尋ねた。


「……一体、何があった?」


サラが震える手で、アレックスを制した。


「……Stop. Don't ask(やめて。聞かないで)」


サラは首をブンブンと横に振った。


「あなたの精神衛生のために……そして私の胃袋のために。絶対に、何があったか聞かないで。思い出したくもないわ」


「えぇ……」


誰も口を開こうとしない。


ただ一人、部屋の真ん中で仁王立ちしている女を除いて。


「いっちょ上がりぃぃぃ!!」


田治見薫が、血まみれの手(手袋なし)を高々と掲げ、空になったウィスキーの瓶を放り投げた。


その白衣ジャージは、返り血で真っ赤に染まっている。


「いやぁ〜! 手こずらせてくれたねぇ兄ちゃん!

肋骨がパズルみたいに粉々だったからさ、一回全部引っこ抜いて、テーブルに並べて組み立て直してやったよ!」


「……は?」


アレックスの思考が停止する。


(全部、引っこ抜いた……?)


「ついでに内臓もさ、癒着してたから一回全部体外に出して、生理食塩水でジャブジャブ洗ってから戻しといた!」


田治見はニカっと笑った。歯茎にまで血がついている。


「内臓の配置、ちょっとスペース空いたからオシャレにしといたぜ! 消化良くなってるはずだ! サービスだ!」


「…………」


アレックスは、再び気を失いそうになるのを必死で堪え、震える声で絞り出した。


「……あ、ありがとう……ございます……」


悪夢の手術は終わった。


体は完璧に治った。だが、その光景を目撃してしまった仲間たちの心には、一生消えないトラウマが刻まれた夜だった。



■洋館・臨時病室(術後)



「プハァーッ! 仕事終わりの一杯は格別だねぇ!」


田治見薫は、血まみれの白衣ジャージのまま、どこからか取り出したウイスキーの瓶をラッパ飲みしていた。


さらに、咥えタバコに火をつけ、紫煙を深く吸い込む。消毒液の臭いが充満する病室で、最もやってはいけない行為のオンパレードだ。


「……ふゥー。生き返るわぁ」


田治見は煙を吐き出し、部屋の隅で魂が抜けたように項垂れている佐山医師に絡んだ。


「おい、ヘボ医者! どうよアタシの神業オペは!?

感動したか? 医術の新たな地平が見えただろ!?」


佐山はゆっくりと顔を上げた。その目は虚ろで、深い隈ができている。


「……田治見、君ねぇ」


佐山は力なく首を横に振った。


「何度思い出しても、あれは治療には見えない……。まるで、猟奇的な解剖実習を見せられた気分だ……」


「失礼な奴だな! 患者はピンピンしてんだろが!」


「ああ、結果はな……。だが、過程が医学への冒涜すぎる」


佐山は深い溜息をついた。しかし、その目に微かに医師としての光が戻る。


「……だが、いい刺激にはなった。君のような規格外の存在を見て、自分の小ささを痛感したよ」


佐山は白衣の襟を正した。


「私は私のやり方で、現代医学の枠組みの中で……これからも頑張って、一人でも多くの患者様を救える様に精進するさ」


「へっ、殊勝なこって」


田治見は鼻で笑い、髙橋俊明に顎で合図した。


「おい眼鏡。この真面目クンを元の病院に戻してやんな。夜が明けちまうよ」


「あ、はい! ……佐山先生、行きましょう。掴まってください」


「ああ……頼むよ。もう一秒たりともここにいたくない……」


シュンッ!


髙橋と佐山が転移し、部屋から常識人が二人減った。


田治見はニヤニヤと笑いながら、部屋の隅で顔色を悪くしている東義昭に近づいた。


「さてと、社長さんよぉ」


田治見は東の顔にわざとらしくタバコの煙を吹きかけた。東は露骨に顔をしかめ、手で煙を払う。


「……なんだ。金の話か?」


「そ。アンタ、最初言ってたよな?

『言い値で払う』『酒代も生活費も全部もつ』ってさ。……まさか、嘘じゃねぇよな?」


東は懐から小切手帳を取り出し、万年筆を構えた。


「私は約束は守る。……いくら欲しい? 1億か? それとも土地でもやるか?」


東は覚悟していた。これだけの奇跡を見せつけられたのだ。法外な金額を提示されても飲むつもりだった。


だが、田治見はケラケラと笑い、東の持つ万年筆を指先で弾いた。


「バーカ。いくらもイラねぇよ。現金なんざ、どうせ酒と博打でスっちまうからな」


「……では、何が望みだ?」


田治見は両手を広げ、この洋館を見回すような仕草をした。


「その代わり……アタシの今後の飯と、酒と、タバコと、ツマミ代。

それから、ここに好きなだけタダで住まわせてくれよ」


東は眉をひそめた。


「……現物支給、ということか?」


「そゆこと! 衣食住と酒が保証されりゃ、アタシは文句ねぇのさ!」


東は瞬時に計算した。


(……なるほど。都度高額な治療費を請求されるより、飼い殺しにした方が遥かに安上がりか。それに、この女を野放しにするリスクも管理できる)


「……構わんぞ」


東は小切手帳をしまった。


「その条件で契約しよう。……ただし、条件がある」


「あぁん?」


「一つ、この拠点の防衛戦力として働くこと。お前のテリトリーは防衛向きだ。

二つ、今後傷ついたメンバーが出た場合、責任を持って完治させること。……以上だ」


田治見はビールケースに足を乗せ、ニカっと笑った。


「いいぜ! 交渉成立だ!

家賃もタダで、飯も酒もタバコもタダなんて最高だな! ここは天国かよ!」


「……フン。働きぶりによっては地獄になるかもしれんぞ」


東は冷たく言い放ったが、内心では最強のヒーラーを獲得できたことに安堵していた。


これで戦術の幅が大きく広がる。


(だが……)


東はチラリと、まだ血痕が残るベッドを見た。


先ほど目撃した、サラとアレックスの「解体ショー」が脳裏をよぎる。


(……絶対に怪我だけはしたくないな。あんな治療を受けるくらいなら、死んだほうがマシだ)


東が密かに誓いを立てていると、田治見がバンバンと背中を叩いてきた。


「よっしゃ! 契約成立となれば、やることは一つだろ!」


「……なんだ?」


「決まってんだろ、歓迎会だよ!

新しい入居者様のお通りだ! 酒が飲める口実になるじゃねぇか!

おいデカブツ(鈴木)! キッチンからありったけの酒持ってこい! 宴だ宴!」



■洋館・ダイニングルーム(数時間後)



その日の夜。


半壊したロビーとは対照的に、ダイニングルームは異様な熱気に包まれていた。


「カンパーイ!!」


拠点防衛成功。


サラとアレックスの奇跡的な全快祝い。


そして、史上最悪の新人・田治見薫の新入居者歓迎会。


全てのカオスを飲み込むように、長い夜の宴が始まった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ