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覚醒

お父さんから私が毎日見る夢が前世のモノだと話を全部聞いて泣きました。

前世で私が何者であるか…思い出しました。

涙が止まりませんでした…。

お父さん、お母さんが優しく抱きしめてくれました。

いつの間にか、泣きながら眠ってしまいました。


起きたのは、お昼頃でした。


「お嬢様…大丈夫ですか?」

「キヌさん…」

「旦那様と奥様に抱きしめられて泣きながら眠っているお嬢様を見た時は、何かあったのでは無いかと心配で心配で…」

「…心配かけて…ごめんなさい。…キヌさん、私は大丈夫です。」

「…!キヌは、お嬢様が元気なら…それで良いんです…」


そう言うと、キヌさんは優しく私の頭を撫でてくれました。

とても温かい気持ちになりました。


「さぁ、お嬢様〜旦那様と奥様がお待ちです。一緒にお昼ご飯を食べましょう」

「はい、キヌさん」


私は、キヌさんが作ってくれたお昼ご飯をお父さん、お母さん、キヌさん、私で一緒に食べました。

とても美味しかったです。

午後からお客様がいらっしゃいますので…お父さんとお母さんは仕事に戻りました。

キヌさんは、買い物に出かけました。

私は、特に何もやる事が無いので縁側で日向ぼっこしました。

余りにも気持ち良さにウトウトし…眠ってしまいました。


ー…夢を見ました。

目を開けると…私の前に私の前世だった女性の方が立っていました。


『…はじめまして。…私は…こんな小さい子に毎日怖い夢を見せたのね…本当にごめんなさい。』

「お姉さん、気にしないで下さい」

『こんな小さい子なのに…しっかりしているのね』

「お父さんとお母さんが厳しくて…」

『フフ、そうなのね〜』

「あの、お姉さん…!!」

『何?』

「もう…苦しくない?…痛くない?」

『……!?……私の事、心配してくれるの?ありが

とうね。…私は大丈夫、精神的にも身体的にも今とても軽くなったの。』

「みんなとは天国で会えたの?」

『家族と親戚、友達に会えたわ。家族も親戚も友達に謝れたの。今は和解して仲良しだよ。』

「良かった〜」

『ただ…特に仲良しだった7人と友達と私の師匠である巫女さん、あの館の主である人、旅館でお世話になった女将さんには、まだ会えていないの』

「そ、そんな〜」

『そんな悲しい顔しないで、いつか会えるって信じているから私。』

「うん、絶対会えるよ」

『ありがとうね…。…一番、後悔しているのは、最後に私をやったの…自爆した化け物だった。』

「……!?」

『あの化け物が生きているのか…正直分からない。何度か思い出そうとしているんだけど…思い出せない…ごめんなさい…』

「心配しないで、お姉さん…化け物が生きていたって私が倒しちゃう」

『あら、頼もしいわね~』


和やかにお姉さんと話をしていると…お姉さんの身体が消えかかっていました。


「…!!お姉さん、身体が消えかかっているよ」

『…そろそろ時間みたいね。…天国へ行く前に私の力を貴方にあげるわ。天国には、私の力は必要ないもの…受け取ってくれる?』

「良いの?」

『良いよ…その力であの化け物を倒してね』


お姉さんから力を貰った。

今まで感じた事もない…力がみなぎる…。


『今度こそ…本当のお別れね。…つらい事も苦しい事もあるかもしれないけど…貴方なら乗り越えられるよ、頑張ってね…小さなミコ(巫女)ちゃん』

「お、お姉さん、私の名前…知って…」


お姉さんは、消えていった…。

ーお姉さん、私の名前…何で知っているの?…教えていないのに…。


「さま、…お嬢様…。」

「…!!…キヌさん…あれ、私眠って…」

「お嬢様…こんな所で寝ていると風邪引きますよ」

「ごめんなさい…キヌさん…」


「うわぁー!!」


叫び声が神社の方から聞こえた。


「神社の方から叫び声が…一体…お嬢様、危険です!!」


叫び声と同時に私は走り出していた。

嫌な予感と同時に何処か懐かしい感じがしたから…。

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