前世の記憶5
私達は、ミカ達の話を聞いて居ると…まだ話の途中だったのに巫女さんが辞めるように言った。
「巫女さん…どうしたんですか?まだ、話の途中なのに…」
「ごめんなさいね…これ以上話すと危険なの」
「危険…?」
「ミカちゃん達は、もしかしてだけど…あの館に行ったの?」
「…はい、行きました」
「あの館で何見た?声とか聞いた?」
「私達は、何も見てないです。」
「私もです」
「私も…」
「そうなのね…」
「あの…私、声聞こえました」
おずおずと手をあげるミキ。
「声だけ…?何か見た?」
「声だけです…」
「こんな事…言いたくないけど…ココに居るもの全員…勿論私も含めてだけど…危ない。あの館に居るものから逃げられない」
『こんな所に居たんだ。…結構、捜したんだよ。美味しそうな5人の魂。…おや、新たに美味しそうな魂が居るね』
突如現れたモノが目の前に居た。
人なのか動物なのか分からない。
コレは、直感的にヤバいと思った。
すると、私達の前に巫女さんが庇うように立った。
「久しぶりね」
『おや、あの時の強い巫女さんだね。うん、憶えているよ』
「それは、どうも。…悪いけど、この者達には指一本触らせないよ」
『それは出来ないね。敷地に勝手に入ってきたんだから。あの5人の仲間なら尚更』
すると、その得体の知れない者が手をあげると5人の魂が身体の中に吸い込まれていった。
「いや…ミカ、…ミキ、…ミク、…ミケ、…ミア」
『良いね〜、その絶望した顔…堪らないね』
「ーッ!!」
ードサッ。
ミイが倒れた。
ミウは、倒れたミイの所へ行こうと瞬間…私の身体は咄嗟に動いた。
ーキィン。
『…ッ!!』
私は、ミウを抱き抱えて庇った。
『へぇ~、キミ凄いね〜。キミも何かありそうだね~いや、実に楽しいね〜。とりあえず、この子の魂は頂くね。』
ミイの魂も吸い取られていった。
指を鳴らすと新たなモノが現れた。
『お呼びでしょうか?』
『この遺体を運んでくれる』
『承知しました』
ミイは、何処かに連れて行かれた。
ただ茫然と見ていた。
すると、私の隣にいる人物が得体の知れない者達の所まで走っていった。
気付いた時には、ミウの魂が抜き取られ吸い取らてしまった。
『いやはや、自ら私達の栄養になるとは素晴らしい。昨日からごちそうがやってきます。…本来なら全員頂きたいのですが…そこにいる2人はそう簡単にいきそうに無いですね…後で日を改めてきますね。それでは…いきますよ』
『かしこまりました』
得体の知れない者達は、消えていった。
私は、暫く放心状態だった。
一気に7人の友達を失ってしまった。
あの7人は、特別な友達だったのだ。
「ごめんなさい…私がちゃんと倒していれば…」
「巫女さんのせいではありません。心霊スポットに行くという5人を強く止めれなかった私が悪いのです」
気付いたら、私は泣いていました。
巫女さんに強く抱きしめてくれました。
落ち着いた私は、巫女さんに言いました。
「巫女さん、私はあの化け物が許さないです。
どうか…私をもう一度弟子にして下さい。…強くなって友達の仇を取りたいです。」
「分かりました。前より厳しい修行になりますが…その覚悟はありますか?」
「覚悟のならとっくに出来て居ます」
「それなら…」
私は、再び巫女さんの弟子入りし厳しい修行をした。
修行をおえ、部屋から見えた丸いお月さまに願いを込めた。
見てて…。私頑張るから。みんなの仇を取るからね。
亡くなった友達に誓った…。
結界を張っている神社で私と巫女さんは…静かに座って待っていた。
一瞬、空気が揺らいだ。
「どうやら…きたようね…」
巫女さんが言った同時にバチンッと張っていた結界が切れた。
『やぁ~、また会ったね〜』
目の前には、大切な友達を亡きものにした化け物が居た。
今、この化け物との戦いが始まるー…。




