前世の記憶3
朝になり…私達は朝ご飯を食べました。
食べ終わり、部屋を戻ろうとした私達に女将さんが声をかけてきました。
「お客様…顔色が悪いですけれど…どうされましたか?」
私達は、声をかけてきた女将さんに事情を話しました。
「え、ご一緒に宿泊された5人が帰ってこない?」
「はい、それで今から警察に行こうと思って…」
「事情は分かりました。ここから交番まで距離がありますので私共の方で送りますよ」
「え、そんな…悪いですよ」
「困った時は、助け合いです」
女将さんのご好意に甘えて女将さんの車で交番まで連れて行って貰うだけでなくお巡りさんにも私達の代わりに事情を話してくれました。
警察の人達、旅館の人達、地域の人達…捜したのですが、どうしても5人が見つかりませんでした。
「こんなに捜しているのに見つからないなんて…一体何処に行ったのかしら??…お客様様、お連れ様が何処に行ったのか心当たりはありませんか?」
私達は、女将さんの言葉に戸惑っています。
本当の事を言うかどうか迷ったけど女将さん始め…捜索に強力してくれた人達に本当の事を話しました。
「な、なんですって…心霊スポットに行ったですって!!」
「あそこの心霊スポットって…」
話を聞いた人達は、顔が真っ青になっていました。
そんな中、女将さんは話を続けました。
「あそこの心霊スポットは、本当に出るらしく…お客様と同じくお連れ様が心霊スポットに行って戻って来ない事がありました」
「そ、そんな…。」
「これ以上の捜索は…」
「皆さま…ありがとうございます」
捜索は打ち切りとなり…協力してくれた人達にお礼を言い…旅館に戻りました。
部屋に戻り、私達はさっきの言葉を聞き…暫く放心状態でした。
暫くすると、女将さんが私達の部屋へ来てくれました。
「お客様…失礼します。…もしかしたら、お連れ様が見つかるしれません。あくまでもですが…」
「本当ですか?」
「…あくまでもですが…。心当たりがあります。この者の所に行きましょう。既に連絡済みで直ぐに連れてくるようにって…さぁ、行きましょう」
女将さんに言われるまま…荷物をまとめ女将さんの車に詰め込み、ソコへ向かいました。
着いた所は立派な神社でした。
ーこんな所に立派な神社があったなんて知らなかった。
「お客様〜こちらです。」
女将さんに呼ばれて行くと…女将さんの隣に巫女さんが居ました。
「あら、貴方は…。」
「あ、あの時はありがとうございました。」
「巫女さん、知り合いですか?」
「えぇ~、一度お会いしました」
「そうでしたか〜。私は仕事がありますので失礼します。お連れ様の荷物は?」
「後で取りに行きます。」
「分かりました、お連れ様の荷物は大切に保管して置きますね」
「ありがとうございました」
私達は、女将さんにお礼を言い…女将さんの車が見えなくなるまで見送りました。
巫女さんの後に続き神社へ入りました。
ーッ!!!
神社に入った瞬間…何処か懐かしい感じがしたのは何故だろう?
私達と巫女さん…向き合って座りました。
座った瞬間…巫女さんが話しかけてきました。
「単刀直入に言うよ。…貴方たちのお連れさんね…もう…この世に居ないよ」
ーえ!?
私達の頭の中が一瞬真っ白になった。




