前世の記憶
ー…はぁ、…はぁ、…。
ードタッ。
ー…はぁ、…はぁ、…だ、誰か…助けて…。
傷だらけの人が倒れている。
男なのか女なのか…分からない。
辺りには、誰も居ない。
ーッ!!!
『みぃ〜つけた〜』
ーああァァァ!!!!!
「さま、お嬢様…」
「…!」
「お嬢様…大丈夫ですか?かなりうなされていましたが…」
「ごめんなさい…心配かけて…」
「あまり無理なさらないで下さいね。」
「ありがとうございます」
「さぁ、顔洗って…着替えて下さい。旦那様と奥様がお呼びですよ」
「うん、ありがとう。準備が出来たら行くってお父さんとお母さんに伝えてくれませんか?」
「はい、分かりました。旦那様と奥様に伝えときますね」
「宜しくお願いします」
起こしに来てくれたお手伝いさんのキヌさんに伝えて私は、洗面所に行き…顔を洗い、歯を磨き、髪を整い…着替え、お父さんとお母さんが待つ場所に急いで向かった。
ートントントン。
「どうぞ」
「失礼します」
私は、襖を開けて中に入った。
そこには、私のお父さんとお母さんが待って居ました。
「おはようございます、お父さん、お母さん」
「おはよう、さぁ座りなさい」
私は、お父さんとお母さんに向き合って座りました。
「キヌさんから聞いたのだが…最近眠れていないようだな。今朝もかなりうなされていたと…」
「はい」
「何か怖い夢でも見ているの?」
「怖い夢というか…誰かに追われて誰かに襲われて…」
「…そうか。毎日か?」
「はい、同じ夢を毎日…」
「他には何か見るの?」
「いえ、他には無いです」
「…そうか。朝ご飯を食べ終わったら視よう」
「分かりました。よろしくお願いします」
「さぁ、朝ご飯を食べましょう。キヌさんが待っているわ」
「分かりました」
私たちは、キヌさんが作ってくれた朝ご飯を食べて…私は、再びお父さんとお母さんに向き合って座った。
「よし、早速視よう」
私は、某神社で生まれた娘です。
お父さんとお母さんは、視えないモノが視えます。
私もどうやら両親の能力を引き継いたみたいで視えちゃったりします。でも、両親程では無いです。
「うーん、どうやら…毎日ずっと見ている夢は、前世の記憶みたいだね。」
「前世の記憶ですか…。ちなみにどんな前世の記憶ですか?」
「とても言いづらいが…相当キツイぞ…それでも良いのか?
「前世で何かあったのか…知りたいです」
「…分かった」
私は、お父さんから前世で何かあったのか聞く事にしました。
それは、相当キツイ話とは思わなかったです。




